(仮訳)新属DichocladosporiumDichocladosporium chlorocephalumによって引き起こされるボタン属の「Cladosporium leaf-blotch」および「stem rot」
Schubert, K. & Braun, U., 2007. Cladosporium leaf-blotch and stem rot of Paeonia spp. caused by Dichocladosporium chlorocephalum gen. nov. Studies in …. Available at: http://studiesinmycology.org/content/58/1/95.short [Accessed November 29, 2013].
【R3-00051】2013/11/29投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

Cladosporium chlorocephalumはボタン属植物の葉に斑点を生じる病原菌で、分生子柄に二型性を持ち、それぞれの型の発生部位や発生時期が異なる。
本種の形態、分生子形成、分子系統について検討を行い、二つの型が同種であることを確かめた。
また、分子系統解析では本種は狭義のCladosporium属とは異なるクレードに位置し、形態的にも既存の属との相違点が見られたことから、本種を新属Dichocladosporiumに含めた。

(新組み合わせ)

Dichocladosporium chlorocephalum (Fresen.) K. Schub., U. Braun & Crous
語源…緑色の頭の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Fusicladium spp.
クラドスポリウム型の形態が類似しており、ほとんど区別できない
本種と異なり二型性を持たない
分子系統が科レベルで異なる
Metulocladosporiella musae
ペリコニア型の形態がかなり類似している
分生子柄に二型がある
分子系統が目レベルで異なる
本種と異なり、葉の病斑にmacronematousの分生子柄(本種のペリコニア型分生子柄に相当)が発生する本種と異なり、分生子柄基部が膨らんで根状の菌糸が生じる
本種と異なり、分生子は無隔壁か1隔壁で、多隔壁にならない
Parapericoniella asterinae
分生子柄頂部が盛んに分枝する
分生子形成部位が厚壁化せず截断状になる
本種と異なり菌寄生菌である
本種と異なり二型性を持たない