2013年12月15日 (仮訳)南アフリカ原産のMetrosideros angustifoliaの潰瘍病に関係する新属新種Diversimorbus metrosiderotisおよびHolocryphia属の3新種 Chen, S., Wingfield, M. & Roux, J., 2013. Diversimorbus metrosiderotis gen. et sp. nov. and three new species of Holocryphia (Cryphonectriaceae) associated with cankers on native Metrosideros angustifolia trees in South Africa. Fungal biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614613000342 [Accessed November 10, 2013]. 【R3-00139】2013/12/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカの西ケープ州でMetrosideros angustifoliaの潰瘍病の病変部から見出された4種を新種記載した。 そのうちHolocryphia mzansiは、フトモモ科の異なる属の樹木にホストシフトを起こしている可能性が示唆された。 接種試験により、本論文で新種記載された4種の全てがMetrosideros angustifoliaに潰瘍病を起こす病原菌であることが示された。 South Africa, Western Cape Province, Citrusdal (新種) Diversimorbus metrosiderotis S.F. Chen & Jol. Roux 語源…Metrosideros属の 【よく似た種との区別】 Celomorpha spp. 子嚢殻の頸部が黒色 子嚢胞子が2細胞からなり、隔壁が通常中央に生じる 分生子果が成熟すると黒色になる 本種と異なり分生子果に短い頸部を持つことがある 本種と異なり分生子果基部の菌糸組織が偽柔組織ではなく繊維状菌糸組織 本種と異なり子嚢殻が子座表面に生じることがある 本種と異なり子嚢殻の頸部を覆う菌糸組織が橙色ではなく子座と異なる琥珀色 Holocryphia spp. 本種と異なり分生子果が橙色 β-チューブリン遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Western Cape Province, Stellenbosch (新種) Holocryphia capensis S.F. Chen & Jol. Roux 語源…ケープの 【よく似た種との区別】 Holocryphia mzansi 南アフリカでは本種より稀 子嚢が紡錘状~楕円形ではなく円筒形~紡錘形 子嚢のサイズが本種より大きく45 μmを超える 子嚢胞子のサイズが本種より大きく15 μmを超える アクチン、β-チューブリン1、β-チューブリン2、カルモジュリンの各遺伝子およびITS領域、nLSUを用いた分子系統解析で明瞭に区別される Holocryphia gleniana 南アフリカでは本種より稀 本種より子嚢胞子のサイズが大きく13 μmを超える 本種より分生子のサイズが大きく6.0 μmを超える アクチン、β-チューブリン1、β-チューブリン2、カルモジュリンの各遺伝子およびITS領域、nLSUを用いた分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Western Cape Province, Citrusdal (新種) Holocryphia gleniana S.F. Chen & Jol. Roux 語源…菌学者のHugh Glen博士に献名 【よく似た種との区別】 Holocryphia mzansi 子嚢が紡錘状~楕円形ではなく円筒形~紡錘形 子嚢のサイズが本種より大きく45 μmを超える 子嚢胞子のサイズが本種より大きく15 μmを超える アクチン、β-チューブリン1、β-チューブリン2、カルモジュリンの各遺伝子およびITS領域、nLSUを用いた分子系統解析で明瞭に区別される Holocryphia capensis 南アフリカでは本種より頻繁に見られる 本種より子嚢胞子のサイズが小さく13 μmに満たない 本種より分生子のサイズが小さく5.5 μmに満たない アクチン、β-チューブリン1、β-チューブリン2、カルモジュリンの各遺伝子およびITS領域、nLSUを用いた分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Western Cape Province, Kleinmond (新種) Holocryphia mzansi S.F. Chen & Jol. Roux 語源…コサ語で「南の(南アフリカの)」 【よく似た種との区別】 Holocryphia gleniana 子嚢が円筒形~紡錘形ではなく紡錘状~楕円形 子嚢のサイズが本種より小さく45 μmに満たない 子嚢胞子のサイズが本種より小さく15 μmに満たない アクチン、β-チューブリン1、β-チューブリン2、カルモジュリンの各遺伝子およびITS領域、nLSUを用いた分子系統解析で明瞭に区別される Holocryphia capensis 南アフリカでは本種より頻繁に見られる 子嚢が円筒形~紡錘形ではなく紡錘状~楕円形 子嚢のサイズが本種より小さく45 μmに満たない 子嚢胞子のサイズが本種より小さく15 μmに満たない アクチン、β-チューブリン1、β-チューブリン2、カルモジュリンの各遺伝子およびITS領域、nLSUを用いた分子系統解析で明瞭に区別される