2013年12月3日 (仮訳)クヌギタケ属チシオタケ節:2新種および既知種の検索表、節の境界に関する記録 Aravindakshan, D. & Manimohan, P., 2013. Mycena sect. Galactopoda: two new species, a key to the known species and a note on the circumscription of the section. Available at: http://www.mycosphere.org/pdfs/MC4_4_No1.pdf [Accessed December 3, 2013]. 【R3-00071】2013/12/03投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インドのケララ州から、クヌギタケ属チシオタケ節に属する新種Mycena lohithaおよびMycena babrukaを記載した。 また、チシオタケ節の全既知種を網羅する検索表を掲載した。 現在本節に含まれている菌の中には、Maas Geesteranus (1988) の概念に当てはまらない種も多いことから、本節の概念の拡張が必要だと提言した。 India, Kerala State, Wayanad District, Meppadi, Thollayiram Forest (新種) Mycena lohitha Aravind. & Manim. 語源…サンスクリット語で「帯赤色の」 【よく似た種との区別】 Mycena toyerlaricola 傘が帯褐赤色またはレンガ色 襞の縁部が縁取られる 縁シスチジアに二型を持つ 縁シスチジアの内容物が有色 傘シスチジアの内容物が有色 傘実質が有色 本種の子実体よりやや大きい 本種と異なり襞に帯赤褐色の点がない 本種と異なり傘表皮の菌糸の内容物が有色でない 本種と異なり傘表皮の菌糸の内容物が僅かにゼラチン化するという特徴を欠く 本種と異なり柄表皮の菌糸の内容物が有色でない 本種と異なり柄表皮の菌糸の内容物が僅かにゼラチン化するという特徴を欠く Mycena kuurkacea 傘が帯褐赤色またはレンガ色 襞の縁部が縁取られる 縁シスチジアに二型を持つ 縁シスチジアの内容物が有色 傘シスチジアの内容物が有色 傘実質が有色 本種の子実体がやや小さい 本種と異なり襞に帯赤褐色の点がない 本種と異なり傘表皮の菌糸の内容物が有色でない 本種と異なり傘表皮の菌糸の内容物が僅かにゼラチン化するという特徴を欠く 本種と異なり柄表皮の菌糸の内容物が有色でない 本種と異なり柄表皮の菌糸の内容物が僅かにゼラチン化するという特徴を欠く Mycena haematopus 本種の子実体よりやや小さい 本種と異なり傘が帯桃褐色または淡い帯紫褐色を帯びる 本種と異なり傘表面が密に粉状になる 本種と異なり襞がより多い 本種よりも襞の幅が広い 本種と異なり柄表面が密に粉状になる 本種より担子器が大きい 本種と異なり傘表皮がゼラチン化しない 本種と異なり柄表皮がゼラチン化しない 本種と異なり柄シスチジアを持つ Mycena insueta 本種より子実体が大きい 本種と傘の色が異なり帯褐橙色~帯灰橙色 本種より襞の数が多い 本種と異なり襞に帯赤褐色の点がない 本種より担子器が大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形 本種より縁シスチジアがずっと大きい 本種より側シスチジアの数が少ない 本種と異なり偽シスチジアを持つ 本種と異なり柄シスチジアを持つ 本種と異なり傘表皮がゼラチン化しない Mycena mariae 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形 本種と異なり偽シスチジアを持つ 本種と異なり襞実質に乳管菌糸を持つ Mycena ura 本種より担子器が大きい 本種より縁シスチジアが大きい 本種より側シスチジアが大きい 本種と異なり傘表皮の菌糸末端がシスチジア状になる 本種と異なり柄に赤色の剛毛がある Mycena parsonsiae 本種より担子器が短く膨らんだ形になる 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形 本種と異なり縁シスチジアが常に紡錘状 本種と異なり顕著な柄シスチジアを持つ 本種と異なり傘表皮がゼラチン化しない Mycena rubrofarcta 本種より子実体がやや大きい 本種と異なり襞の縁部が縁取られず同色 本種より担子胞子が小さい 本種と異なり縁シスチジアが狭紡錘形で長い柄を持つ 本種と異なり縁シスチジアの先端が球形の滲出物に覆われる 本種と異なり傘表皮がゼラチン化しない Mycena babruka 本種と異なり傘が暗褐色 本種と異なり襞が直生せず垂生 本種と異なり襞の側面に暗褐色の点を生じない 本種より担子胞子が小さい 本種と異なり縁シスチジアに二型を持たない 本種と異なり側シスチジアを欠く India, Kerala State, Malappuram District, Calicut University Campus (新種) Mycena babruka Aravind. & Manim. 語源…サンスクリット語で「帯褐色の」 【よく似た種との区別】 Mycena lohitha 本種と異なり傘が帯赤色 本種と異なり襞が垂生せず直生 本種と異なり襞の側面に暗褐色の点を生じる 本種より担子胞子が大きい 本種と異なり縁シスチジアに二型を持つ 本種と異なり側シスチジアを持つ 本種以外のチシオタケ節菌 本種と異なり担子胞子が類球形でない種がある 本種と異なり担子胞子がアミロイドでない種がある 本種と異なり縁シスチジアに暗色の内容物を含まない種がある 本種と異なり縁シスチジアの頂部に滲出物を持たない種がある 本種と異なり側シスチジアを持つ種がある 本種と異なり傘表皮が僅かにゼラチン化しない種がある 本種と異なり傘表皮に指状突起を持たない種がある