2013年12月1日 (仮訳)キチャワンタケ科に新属を追加 Pfister, D. et al., 2012. The Caloscyphaceae (Pezizomycetes, Ascomycota), with a new genus. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-012-0874-2 [Accessed November 30, 2013]. 【R3-00059】2013/12/01投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ キチャワンタケ科には従来、1属1種(キチャワンタケ)のみが含まれると考えられていたが、ユーカリ属樹木と関係を持つCaloscypha incarnataが見過ごされてきた。 本論文では、この種を形態および分子系統に基づいて再検討し、新属Kallistoskyphaに含めた。 また、分子系統解析の結果、キチャワンタケは北米西部と北米東部で系統が異なっており、それぞれの系統が強く支持された。 (新組み合わせ) Kallistoskypha incarnata Pfister, Agnello, Lantieri, & LoBuglio 旧名:Caloscypha incarnata Duvernoy & Maine 【よく似た種との区別】 Caloscypha fulgens 外皮層の組織がかなり類似している(外層に対して垂直方向の細胞の列が見られる) 宿主が異なる(ユーカリ属樹木ではなく針葉樹) 本種より子実体が大きい 本種と異なり子実体が黄色や橙色などになる 含まれる色素がかなり異なると思われる 本種と異なり傷つけると変色する