2023年12月3日 (仮訳)デボン紀のライニーチャートにおいて発見された植物病原菌の一種 Strullu-Derrien, C. et al. 2023. A fungal plant pathogen discovered in the Devonian Rhynie Chert. Nature Communications. Available at: https://www.nature.com/articles/s41467-023-43276-1 [Accessed December 3, 2023] 【R3-11209】2023/12/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スコットランドのライニーチャートから非常によく保存されたアナモルフ菌の一種の化石を発見し、新属新種Potteromyces asteroxylicolaとして記載した。 本種は子嚢菌門の既に絶滅した系統に含まれると考えられたが分類未確定であり、Asteroxylon属植物に子座様構造と分生子柄を形成していた。 植物組織にドーム形の突起が見られ、これが菌に対する反応と考えられたことから、本種は宿主植物に病原性を有していたとみられた。 UK, Scotland, Aberdeenshire, Rhynie (新種) Potteromyces asteroxylicola Strullu-Derrien & D. Hawksw. 語源…(属名)児童文学作家、自然保護活動家、アマチュア博物学者のHelen Beatrix Potter氏に献名+菌/(種小名)Asteroxylon属に生息する 【よく似た種との区別】 Paleopyrenomycites devonicus 化石菌類である 同所的に分布する(スコットランドのライニーチャート) 子座様構造を形成する 本種と異なり宿主の”aerial axes”と”enations”の両方から生じるのではなく”aerial axes”のみから生じると考えられる 本種より分生子柄の最大長が長い 本種と異なり分生子柄に隔壁を欠くのではなく有する 本種と異なり分生子が分生子形成細胞の先端から全出芽で単生するという特徴を欠く 本種より分生子の直径が小さい 本種と異なり分生子が円形ではなくほぼ立方体状 Fungites macrochaetus 化石菌類である 形態的に一見類似している 本種と異なり古第三紀(3400万年から4300万年前)の堆積物から見出される 本種と異なり子座様構造を形成しない 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種と分生子形成様式が異なる 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が円形ではなく卵状~楕円形