2018年12月3日 (仮訳)新種Microascus ennothomasiorumによるヒトの皮下感染 Brasch, J. et al., 2018. A human subcutaneous infection by Microascus ennothomasiorum sp. nov. Mycoses. Available at: https://doi.org/10.1111/myc.12861 [Accessed December 3, 2018] 【R3-05731】2018/12/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ドイツにおいて60歳女性の結節性肉芽腫性病変から分離された菌を検討し、Microascus ennothomasiorumとして新種記載した。 本種は37°Cで生育可能であり、シクロヘキシミド耐性を有し、子嚢胞子が楕円形~僅かに腎臓形、分生子が暗色で鎖生することなどで特徴づけられた。 本種はヒトのケラチンを分解可能であることなどから真の病原菌と考えられた。 Germany, Kiel (新種) Microascus ennothomasiorum Brasch, Beck- Jendroschek, Voss, Iturrieta- González, Gené 語源…皮膚科医のEnno Christophers氏およびThomas Schwarz氏に献名 【よく似た種との区別】 Microascus intricatus ヒトから分離される 閉子嚢殻の殻壁が交錯菌糸組織からなる ITS+nrLSU+EF-1α+TUBに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドイツではなく米国などに分布する 本種と異なり皮下ではなく気管支肺胞洗浄液などから分離される 本種と異なり子嚢胞子が楕円形~僅かに腎臓形なのではなく紡錘形 本種と異なり40°Cで生育可能 ITS+nrLSU+EF-1α+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される