2014年12月31日 (仮訳)ディアデマ科菌類の分子および形態に基づく再評価 Ariyawansa, HA. et al., 2014. A Molecular and Morphological Reassessment of Diademaceae. The Scientific World Journal. …. Available at: http://www.hindawi.com/journals/tswj/2014/675348/abs/ [Accessed December 30, 2014]. 【R3-01421】2014/12/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ディアデマ科菌類を形態学的検討および分子系統解析により再検討した。 Clathrospora、Comoclathris、Diademosaの3属を本科からプレオスポラ科に移し、Graphyllium属を暫定的にヒステリウム科に移した。 その結果、本科にはDiadema属1属のみが置かれることとなったが、子嚢果の開口部の形態を根拠に本科を独立の科とすることには疑問が生じた。 (その他掲載種) Diadema tetramerum Shoemaker & C.E. Babc. (その他掲載種) Clathrospora elynae Rabenh. (その他掲載種) Diademosa californiana (M.E. Barr) Shoemaker & C.E. Babc. 【よく似た種との区別】 Pleospora spp. 子嚢果が狭長楕円形 子嚢が円筒形~棍棒形 細胞状の偽側糸を有する 子嚢胞子が淡褐色~褐色 子嚢胞子が石垣状 本種と異なり子嚢果に円形の蓋ではなく中心孔を有する 本種と異なり子嚢果が剛毛に覆われない 本種と異なり子嚢に短く細い柄を有するという特徴を欠く Pyrenophora spp. 子嚢果が表在性 子嚢果に剛毛を伴う 子嚢胞子が淡褐色~暗褐色 子嚢胞子の表面が平滑 子嚢胞子が石垣状 (その他の分類学的措置および知見) Clathrospora属、Comoclathris属、Diademosa属の3属をプレオスポラ科に移した。 Comoclathris属とPleospora属の共通点:子嚢が円筒状棍棒形~円筒形、子嚢に眼房構造を有する、子嚢胞子が淡褐色~褐色、子嚢胞子が石垣状、子嚢胞子に鞘を有することがある、SSU+LSUに基づく分子系統解析で近縁(同じプレオスポラ科クレードに含まれる)。 Comoclathris属とPleospora属の相違点:嚢果の開口部の形状が異なる、SSU+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される。 Graphyllium属を暫定的にヒステリウム科に移した。