(仮訳)樹状で複数の頭部を持つ子実体を形成する、アマゾン産のニカワホウキタケ属菌の新種
Shirouzu, T. et al., 2012. A new Amazonian species of Calocera with dendroid and multi-headed basidiocarp. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S134035401200037X [Accessed December 31, 2013].
【R3-00219】2013/12/31投稿

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3行まとめ

ブラジル・アマゾナス州で見出された、既知のアカキクラゲ類のいずれとも異なる独特の形態をとる菌を、Calocera arboreaとして新種記載した。
本種は柄を持ち、樹状に枝分かれし、内部構造が3層からなるという形態形質を持ち、それらはニカワホウキタケ属の属概念に合致した。
D1/D2領域に基づく分子系統解析では、本種が含まれる属は明確にならなかったが、形態に基づき暫定的に本種をニカワホウキタケ属に置いた。

外部リンク

A new Amazonian species of Calocera with dendroid and multi-headed basidiocarp – 白水の穴

 

Brazil, Amazonas, Manaus, Reserve Adolpho Duke

(新種)

Calocera arborea Shirouzu
語源…樹状の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Dacrymyces minutus
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が洋独楽形
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Calocera lutea
子実体が枝分かれする
子実体に複数の頭部を持つ
子実体に柄を持つ
本種と異なり傘が類球形~半球形ではなくアミガサタケ様
本種より担子胞子の幅が広い
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Dacryopinax maxidorii
子実体が枝分かれする
子実体に複数の頭部を持つ
子実体に柄を持つ
本種と異なり傘が類球形~半球形ではなく扇形
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子の幅が広い
本種と異なり担子胞子が1-3隔壁ではなく1隔壁
Dacryopinax foliacea
子実体が枝分かれする
子実体に複数の頭部を持つ
子実体に柄を持つ
本種と異なり傘が類球形~半球形ではなく盤状~脳状
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が1-3隔壁ではなく3-7隔壁
Dacrymyces microsporus
子実体に傘を持つ
子実体に柄を持つ
本種と異なり子実体が枝分かれしない
本種と異なり子実体の頭部が単一
本種より担子胞子のサイズが小さい
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Calocera morchelloides
子実体に傘を持つ
子実体に柄を持つ
本種と異なり傘が類球形~半球形ではなくアミガサタケ様
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が1-3隔壁ではなく1隔壁