2022年8月25日 (仮訳)薬理学的特性を持つウメノキゴケ科地衣の新規隠蔽系統 Garrido-Huéscar, E. et al., 2022. A New Cryptic Lineage in Parmeliaceae (Ascomycota) with Pharmacological Properties. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/8/8/826 [Accessed August 25, 2022] 【R3-09814】2022/8/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Canoparmelia属地衣の複合種における種の境界を検討し、C. carolinianaのほか2番目の系統を特定した。 ケニア産の当該系統をC. kakamegaensisとして新種記載した。 両種について二次代謝産物の抗酸化作用および細胞毒性を調査・比較した。 Kenya, Kakamega County., Kakamega forest, Isecheno Forest Station (新種) Canoparmelia kakamegaensis Garrido-Huéscar, Divakar & Kirika 語源…カカメガ産の 【よく似た種との区別】 Canoparmelia caroliniana 形態的に類似している(野外では容易に混同されうる、従来同種とされてきた) 地衣成分としてステノスポリン酸、ペルラトリン酸、グロメリフェル酸を含む ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりケニアではなく米国などに分布する 本種より裂片の幅が広い 本種よりステノスポリン酸の平均パーセンテージが小さい 本種よりペルラトリン酸の平均パーセンテージが大きい Canoparmelia concrescens 地衣成分としてステノスポリン酸を含む ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣成分としてジバリカト酸、スブジバリカト酸、ノルジバリカト酸を含む 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびグロメリフェル酸を含まない ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Canoparmelia ecaperata ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣成分としてウスニン酸を含む ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される