2014年4月5日 (仮訳)Jatropha podagricaから分離されたArthrinium属菌の新種 Sharma, R. et al., 2014. A new endophytic species of Arthrinium (Apiosporaceae) from Jatropha podagrica. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354013001307 [Accessed April 5, 2014]. 【R3-00575】2014/04/05投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インドでJatropha podagricaの健全な葉柄から分離された菌を、Arthrinium jatrophaeとして新種記載した。 本種は、暗褐色円形でレンズ形、無隔壁で縁部が無色の分生子を形成し、分生子柄母細胞がアンプル形~瓶形である点で特徴づけられた。 ITS領域に基づく分子系統解析で、本種はArthrinium属の他の近縁種と明瞭に区別された。 India, Maharashtra, Pune, Pimpri (新種) Arthrinium jatrophae Rohit Sharma 語源…ナンヨウアブラギリ属の 【よく似た種との区別】 Arthrinium saccharicola 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子がレンズ形 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より分生子柄の幅が狭い 本種と異なり分生子柄に無数の隔壁を持つ特徴を欠く 本種と異なり分生子柄母細胞がアンプル形~瓶形ではなく類球形~フラスコ形 本種より分生子の平均サイズが大きい 本種と異なり分生子が暗褐色ではなく褐色~暗褐色 本種と異なり菌糸が無色~褐色または暗褐色ではなくほぼ無色~褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthrinium phaeospermum 分生子が暗褐色 分生子がレンズ形 分生子の赤道面に発芽溝を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄の幅が狭い 本種と異なり分生子柄母細胞がアンプル形~瓶形ではなく瓶形 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり菌糸が無色~褐色または暗褐色ではなく無色~淡褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度89%) Apiospora montagnei 分生子がレンズ形 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄の幅が狭い 本種と異なり分生子柄の隔壁数が多数ではなく僅少 本種より分生子の平均サイズが小さい 本種と異なり分生子が暗褐色ではなく淡褐色 本種と異なり分生子柄母細胞がアンプル形~瓶形ではなく類球形~卵形または樽形 本種と異なりテレオモルフが知られている 本種と異なり菌糸が無色~褐色または暗褐色ではなく無色~淡褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthrinium sacchari 分生子が暗褐色 分生子がレンズ形 分生子柄に多数の隔壁を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より分生子柄の幅が狭い 本種と異なり分生子柄母細胞がアンプル形~瓶形ではなく類球形~棍棒形 本種より分生子の平均サイズが小さい 本種より菌糸の幅が広い 本種と異なり菌糸が無色~褐色または暗褐色ではなくほぼ無色~淡い帯オリーブ褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Arthrinium euphorbiae 分生子柄に多数の隔壁を有する 分生子がレンズ形 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より分生子柄の幅が狭い 本種と異なり分生子柄母細胞がアンプル形~瓶形ではなく類球形、樽形、棍棒形 本種より分生子の平均サイズが小さい 本種と異なり分生子が暗褐色ではなく褐色~帯オリーブ褐色 本種より気生菌糸の幅が広い 本種と異なり菌糸が無色~褐色または暗褐色ではなくほぼ無色~淡い帯オリーブ褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される