2025年4月7日 (仮訳)海洋性で地中海-マカロネシア分布を示すGyalolechia属着生地衣の1新種 Arup, U. et al. 2025. A new epiphytic species of Gyalolechia with a maritime, Mediterranean-Macaronesian distribution. Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/new-epiphytic-species-of-gyalolechia-with-a-maritime-mediterraneanmacaronesian-distribution/A40C6EE397F44A76E39488562CEBE3F1 [Accessed April 7, 2025] 【R3-12684】2025/4/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 地中海地域およびマカロネシアで採集された地衣の一種を検討し、Gyalolechia fruticumとして新種記載した。 本種は湿った海風の影響を受ける沿岸部の砂丘において古い低木上に生息し、石灰岩に生じる近縁種とは形態的に異なっていた。 生息地の消失に伴い、本新種は現在非常に稀で、さらに減少傾向にあると考えられた。 Italy, Sardegna, Prov. Sud Sardegna, St Anna Arresi, Loc. Porto Pino (新種) Gyalolechia fruticum Arup, Nimis & Vondrák 語源…低木の 【よく似た種との区別】 Gyalolechia luteococcinea ヨーロッパに分布する 形態的に非常に類似している 初生菌糸体の黒い線が見られることがある 子実下層にPOL+結晶を含むことがある ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフランスなどに分布する 本種と異なり植物上ではなく石灰岩に生じる 本種より初生菌糸体の黒い線が頻繁に見られる 本種と異なり子実下層にPOL+結晶(おそらく蓚酸カルシウム)が存在する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gyalolechia flavorubescens ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイランなどに分布する 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器盤がさび赤色ではなく橙色 本種と異なり子器盤がC+赤色 本種と異なり果殻の縁が黄色 本種と異なり子実層に油滴を含む 本種より子嚢胞子のサイズが僅かに大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Blastenia xerothermica 形態的に類似している(本種の黄色い地衣体が見られない場合に混同のおそれがある) 本種と異なり粉子器が暗灰色~黒色 本種と異なり粉子器がK陰性 本種と異なり地衣成分としてアントラキノンを欠く Caloplaca aegatica 形態的に類似している(本種の黄色い地衣体が見られない場合に混同のおそれがある) 本種と異なり子嚢胞子が類球形~広楕円形 本種と異なり粉子器が暗灰色~黒色 本種と異なり粉子器がK陰性 本種と異なり地衣成分としてアントラキノンを欠く