2023年5月9日 (仮訳)韓国産の地衣形成菌の新種Orientophila corticola、および属の検索表 Lee, BG. & Hur, J-S. 2020. A new lichen-forming fungus, Orientophila corticola, from South Korea, with a key to the genus. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/61/5/61_MYC61212/_article/-char/ja [Accessed May 9, 2023] 【R3-10587】2023/5/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国慶尚北道においてクワ属およびヤナギ属樹木の樹皮に発生した地衣の一種を検討し、Orientophila corticolaとして新種記載した。 本種は内陸に分布し樹皮に発生する点で特異的であり、分子系統解析で独自の系統を形成した。 Orientophila属の全13分類群の検索表を掲載した。 韓国慶尚北道奉化郡奉化邑乃城川 (新種) Orientophila corticola B. G. Lee 語源…樹皮生息性の 【よく似た種との区別】 Orientophila diffluens 韓国に分布する 樹皮に発生することがある ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり内陸部ではなく沿岸部などに分布する 本種と異なり主に岩上生である 本種と異なりクワ属およびヤナギ属ではなくハマゴウ属植物などに生じる 本種より子実層の丈が高い 本種と異なり子実層に油滴を含むのではなく含まない 本種より子実上層の丈が高い ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Orientophila fauriei 韓国に分布する ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり樹皮生ではなく岩上生である 本種より地衣体のサイズが大きい 本種と異なり地衣体が帯黄色ではなく灰色~青灰色 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり初生菌糸体を欠くのではなく有する 本種より果殻が厚い 本種より子実層の丈が高い 本種と異なり子実上層が黄金色ではなく黄褐色 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Caloplaca oxneri 本種と異なり初生菌糸体を欠くのではなく有する 本種より子器のサイズが大きい 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり粉子を欠くのではなく有する ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Caloplaca sideritis 樹皮生である 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり落葉樹ではなく針葉樹、主に岩上に生じる 本種と異なり地衣体が鱗片状 本種より子器の最大サイズが大きい 本種より子嚢胞子の幅が広い Lazarenkoella zoroasteriorum 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり粉芽を有することがある 本種と異なり子嚢が常に8胞子性ではなく8、12、16胞子性 本種より子嚢胞子の隔壁の最大幅が狭い ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される