2021年10月18日 (仮訳)スウェーデン北部産のCarbonea属地衣生菌の1新種 Svensson, M. & Westberg, M. 2021. A new lichenicolous species of Carbonea (Ascomycota, Lecanoraceae) from northern Sweden. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.522.3.5 [Accessed October 18, 2021] 【R3-08881】2021/10/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スウェーデンで採集された地衣生菌の一種を検討し、Carbonea tephromelaeとして新種記載した。 本種は岩上生地衣Tephromela atraの地衣体に生じ、この種に特異性を有するとみられ、宿主に対して明らかな損害を与えていた。 本種は子実下層が無色、子嚢胞子が球形~広楕円形であることなどで特徴づけられた。 Sweden, Lule lappmark, Jokkmokk par., Padjelanta National Park, 11 km WNW of Staloluokta, S slope of Unna Duvgge (Unna Toki), c. 460 m NE of small cabin (新種) Carbonea tephromelae M.Svensson & M.Westb. 語源…クロイボゴケ属の 【よく似た種との区別】 Carbonea supersparsa 北欧に分布する 地衣生菌である mtSSU+ITS+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスウェーデンではなくノルウェーなどに分布する 本種と異なりクロイボゴケ属ではなくチャシブゴケ属、Rhizoplaca属やおそらくチズゴケ属、フジカワゴケ属などを宿主とする 本種と異なり宿主地衣体に明らかに害を及ぼすのではなく無影響である 本種と異なり子嚢胞子が球形~広楕円形ではなく卵状楕円形~楕円形で頂部が急に細まる mtSSU+ITS+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Carbonea vitellinaria スウェーデンに分布する 地衣生菌である mtSSU+ITS+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりノルウェー、オーストリアにおける分布が知られている 本種と異なりクロイボゴケ属ではなくロウソクゴケモドキ属地衣などを宿主とする 本種と異なり宿主地衣体に明らかに害を及ぼすのではなく無影響である 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が球形~広楕円形ではなく楕円形 mtSSU+ITS+RPB1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Carbonea herteliana 地衣生菌である 子実下層が暗色でない 本種と異なりクロイボゴケ属ではなくチズゴケ属地衣などを宿主とする 本種と異なり自立した地衣体を形成する 本種と異なり子実層に黄金色の色素を含む 本種と異なり子実層がK+紫色 本種と異なり子実下層に黄金色の色素を含む 本種と異なり子実下層がK+紫色 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が球形~広楕円形ではなく楕円形 Carbonea invadens 地衣生菌である 子実下層が暗色でない 本種と異なりクロイボゴケ属ではなくチズゴケ属地衣などを宿主とする 本種と異なり地衣体が帯灰色 本種より子嚢胞子の幅が狭い Carbonea assimilis スウェーデンに分布する 同じTephromela atraを宿主とする 子器の顕微鏡的形態が非常に類似している 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なりドイツにおける分布が知られている 本種と異なりクボミゴケ属、キッコウゴケ属、チャシブゴケ属、ゴイシゴケ属、トリハダゴケ属、チズゴケ属地衣などが宿主として知られている 本種と異なり初め地衣生菌であるが間もなく自立した地衣体を形成する 本種より子嚢胞子の平均長が長い 本種より子嚢胞子の平均幅が狭い 本種より子嚢胞子の長さ/幅比が大きい Carbonea nivaria 子実下層が無色 子嚢胞子が球形~広楕円形 本種と異なり地衣生菌でない 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分としてパンナリンおよびノルスチクチン酸を含む