(仮訳)西欧およびマカロネシアにおいて発生した地衣体に油滴を含むMicarea属の新種、M. oleoprasina
van den Boom, PPG. & Brand, AM. 2024. A new Micarea species M. oleoprasina, containing oil droplets in the thallus, occurring in western Europe and Macaronesia. Archive for Lichenology. Available at: https://fschumm.de/Archive/Vol%2044%20Boom%20Micarea%20oleoprasina.pdf [Accessed December 8, 2024] 【R3-12323】2024/12/8投稿

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3行まとめ

ベルギー、アイルランド、オーストリア、ルクセンブルク、およびマカロネシア(カナリア諸島、アゾレス諸島)で採集された地衣の一種を検討し、Micarea oleoprasinaとして新種記載した。
本種は樹皮や岩上に発生しており、本属地衣としては初めて、地衣体に油滴を含むことで特徴づけられた。
また、本種は地衣体が淡い帯褐色の珊瑚状で、薄層クロマトグラフィーで地衣成分が全く検出されなかった。
Azores, Terceira, WNW of Angra do Heroismo, NNE of Santa Bárbara, Cerrado das Sete, picnic area

(新種)

Micarea oleoprasina van den Boom & M. Brand
語源…油のMicarea prasina
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Micarea xanthonica
本種と異なり地衣体に油滴を含まない
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む
Micarea prasina
同所的に分布する
本種より地衣体が濃い緑色
Micarea aeruginoprasina
本種と異なり地衣体に油滴を含まない
本種と異なり地衣成分としてミカレイン酸を含む
Bacidina celtica
西欧に分布する
地衣体の色が類似している
地衣体が珊瑚状
本種より子器のサイズがずっと大きい
本種と異なり子嚢胞子が針状