2022年11月10日 (仮訳)韓国産Bacidia属の1新種と4新産種、および韓国産の種の検索表 Lee, BG. & Hur, J-S. 2022. A new species and four new records of Bacidia (Lecanorales, Ramalinaceae) from South Korea, with a key to Korean species. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/89283/ [Accessed November 10, 2022] 【R3-10047】2022/11/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国から樹皮生地衣のBacidia fuscopallidaを新種記載した。 また、アジア新産種B. ekmanianaを含む4種を韓国新産種として報告した。 韓国産Bacidia属19分類群の全てを含む検索表を作成した。 韓国江原道江陵市玉渓面Seokbyung山 (新種) Bacidia fuscopallida B.G. Lee & T.I. Heo 語源…淡褐色の(子器の色から) 【よく似た種との区別】 Bacidia diffracta 樹皮生地衣である 子実上層が無色 子実上層に淡橙褐色の色素を含む 子実上層がK+紫色である 子実下層が黄色、橙色、または褐色に顕著に着色する 子嚢胞子が長い 子嚢胞子の長さ/幅比が通常10を超える ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体がオリーブ緑色でない 本種と異なり地衣体が小粒状 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器が淡黄橙色ではなくより濃色 本種と異なり子器に粉霜を欠くのではなく有する 本種より子嚢胞子の幅が僅かに広い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が最大15ではなく最大11 本種と異なり果殻に結晶を含まないのではなく含む 本種より粉子器のサイズが大きい 本種より粉子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bacidia polychroa 韓国に分布する 樹皮生地衣である 地衣体が粗い連続的または疣状 子実上層が無色 子実上層に淡橙褐色の色素を含む 子実上層がK+紫色である 子実下層が黄色、橙色、または褐色に顕著に着色する 子嚢胞子が長い 子嚢胞子の長さ/幅比が通常10を超える ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体がオリーブ緑色ではなく帯灰色 本種より子器のサイズが大きい 本種より子器が暗色 本種と異なり子器に粉霜を欠くのではなくしばしば有する 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり果殻に結晶を含まないのではなく含む 本種と異なり粉子器のサイズが大きい 本種より粉子のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分を欠くのではなく有する(アトラノリン) ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bacidia purpurans 地衣体が帯緑色 地衣体が小区画状 子実上層がK+紫色 本種より子器が暗色 本種と異なり初生菌糸体がクモの巣状 本種と異なり果殻の縁が緑色 本種と異なり子実上層が無色ではなく帯灰色 本種より子実下層の丈が低い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり結晶を含まない 本種と異なり粉子器のサイズが大きい 本種より粉子のサイズが大きい Bacidia hostheleoides 子器に粉霜を欠く 果殻に結晶を含まない ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体がオリーブ緑色ではなく帯灰色 本種と異なり初生菌糸体を有するのではなく欠く 本種より子実層の丈が低い 本種より子実下層が淡色 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の隔壁数が少ない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (アジア、韓国新産種) Bacidia ekmaniana R.C. Harris, Ladd & Lendemer 【よく似た種との区別】 Bacidia schweinitzii 同所的に分布する 同時に発生することがある 子器の形態が類似している(この種のものが淡色であった場合) 顕微鏡的形態が類似している(容易に混同されうる) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子器が成熟時褐色ではなく黒色 本種と異なり子実上層が無色でない 本種より子実下層が濃色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bacidia arceutina 韓国に分布する 樹皮生地衣である 子器が淡色 粉霜を欠く 粉芽を欠く 子実上層がK陰性 果殻に結晶を含まない 地衣成分を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり果殻の縁が無色~淡黄色ではなく黄褐色~褐色 本種と異なり子実上層が無色ではなく黄褐色 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-15ではなく3-7 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (韓国新産種) Bacidia friesiana (Hepp) Körber 【よく似た種との区別】 Bacidia circumspecta 樹皮生地衣である 子実下層が暗色 子実上層に緑色色素を含む 果殻に結晶を含まない ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子器縁部が”excluded”ではなく永存性 本種と異なり子嚢胞子が針状ではなく桿形または棍棒形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Bacidia igniarii 樹皮生地衣である 子実下層が暗色 子実上層に緑色色素を含む 果殻に結晶を含まない 本種と異なり子器縁部が”excluded”ではなく永存性 本種と異なり子嚢胞子が針状ではなく桿形または棍棒形 (北東アジア、韓国新産種) Bacidia heterochroa (Müller Arg.) Zahlbruckner 【よく似た種との区別】 Bacidia laurocerasi 韓国に分布する 樹皮生地衣である 地衣体表面が平滑で小粒を欠く 子器断面がK+紫色 粉霜を欠く 粉芽を欠く 果殻に結晶を含まない 子実上層に緑色色素を欠く 子実上層がK+紫色 子実下層が無色~淡色 子嚢胞子の幅が4 μm未満 果殻に結晶を含まない 地衣成分を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり落葉性の樹木または低木に選好性を有するという特徴を欠く 本種と異なり地衣体表面が皺状または疣状ではなく皺状または疣状で時に小鱗片状またはワニス状の殻皮を伴う 本種と異なり初生菌糸体が小区画の間ではなく境界部分にある 本種と異なり初生菌糸体が帯黒色ではなく白色 本種と異なり子実上層の褐色色素が側糸先端の帽に蓄積するのではなく子実層上部のゼリー質に含まれる 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3-15ではなく7-28 本種と異なり側糸先端が顕著な褐色という特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (韓国新産種) Bacidia suffusa (Fries) A. Schneider 【よく似た種との区別】 Bacidia russeola 樹皮生地衣である 子器が暗色 果殻の縁付近がK+紫色 子実上層が通常無色で緑色色素を含まない 子実上層がK+紫色 子実下層が無色または淡色 子嚢胞子が長い 子嚢胞子の長さ/幅比が11を超える 本種と異なり子器盤に粉霜を有するのではなく欠く 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が10を超えるという特徴を欠く 本種と異なり果殻に放射状の結晶塊を含まない Bacidia fraxinea 韓国に分布する 子器断面がK陰性 粉霜を有する 初生菌糸体を欠く 果殻に放射状の結晶塊を含む 地衣成分としてアトラノリンを含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体が帯白色~淡灰色ではなく灰色 本種と異なり子器に粉霜を有するのではなく通常欠く 本種と異なり子実上層が褐色~暗褐色ではなく無色 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり果殻の結晶が粗いのではなく微小である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される