2013年12月30日 (仮訳)台湾で観賞植物から見出されたサーコスポロイド菌類の新種および新産種 Kirschner, R., 2013. A new species and new records of cercosporoid fungi from ornamental plants in Taiwan. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0930-6 [Accessed December 29, 2013]. 【R3-00210】2013/12/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 台湾でガジュマルの葉から見出された菌を、Pseudocercospora fici-microcarpaeとして新種記載した。 本種は他の多くのイチジク属に発生する本属菌と異なり、葉の外部に菌糸体を形成せず、斑点など目立った病徴を示す様子もなかった。 また、ボタンウキクサに発生したCercospora apiiなど、6種を台湾新産種として報告した。 台湾桃園県中壢市国立中央大学 (新種) Pseudocercospora fici-microcarpae R. Kirschner 語源…ガジュマルの 【よく似た種との区別】 Pseudocercospora angulomaculae 同じイチジク属植物に発生する 本種と異なり葉に暗褐色の斑点を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と異なり分生子柄が分枝しないかほとんど分枝しない 分生子のサイズが本種より大きい 分生子の隔壁数が本種より多い(3-9個) Pseudocercospora var. gorakhpurensis 同じイチジク属植物に発生する 本種と異なり葉に暗褐色の斑点を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と異なり分生子柄が分枝しないかほとんど分枝しない 分生子のサイズが本種より大きい 分生子の隔壁数が本種より多い(3-9個) Pseudocercospora cladophora 同じイチジク属植物に発生する 葉の外部に菌糸が見られない 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の隔壁数の範囲が重なる 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり分生子柄がほとんど分枝しない 本種より分生子柄の隔壁数が多い(3-7個) Pseudocercospora caudata 同じイチジク属植物に発生する 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と異なり分生子柄が分枝しない 本種と異なり分生子柄に隔壁を持たないか1つしか持たない 本種より分生子のサイズが大きい 本種より分生子の隔壁数が多い(4-10個) Pseudocercospora fici 同じイチジク属植物に発生する 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と異なり分生子柄が分枝しない 本種と異なり分生子柄に隔壁を持たないこともある 本種より分生子のサイズが大きい 本種より分生子の隔壁数が多い(3-10個) Pseudocercospora fici-caricae 同じイチジク属植物に発生する 分生子柄の隔壁数の範囲が重なる 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と異なり分生子柄が分枝しない 本種より分生子のサイズが大きい 本種より分生子の隔壁数が多い(2-11個) Pseudocercospora fici-chartaceae 同じイチジク属植物に発生する 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と異なり分生子柄が分枝しない 本種より分生子柄の隔壁数が多い(2-7隔壁) 本種より分生子のサイズが大きい Pseudocercospora fici-hispidae 同じイチジク属植物に発生する 分生子の隔壁数の範囲が重なる 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と異なり分生子柄が分枝しないことがある 本種より分生子の幅が広い Pseudocercospora fici-religiosae 同じイチジク属植物に発生する 葉の外部に菌糸が見られない 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の隔壁数の範囲が重なる 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり分生子柄が大きな子座から発生する 本種と異なり分生子柄に隔壁を持たないか1つしか持たない Pseudocercospora fici-septicae 同じイチジク属植物に発生する 分生子の隔壁数の範囲が重なる 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と異なり分生子柄が束状にならない 本種より分生子が短い Pseudocercospora fici-sycamori 同じイチジク属植物に発生する 分生子の隔壁数の範囲が重なる 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と異なり分生子柄が退化的になる 本種より分生子の幅が広い Pseudocercospora ficicola 同じイチジク属植物に発生する 葉の外部に菌糸が見られない 分生子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり分生子に6つ以上の隔壁を生じることがある Pseudocercospora ficigena 同じイチジク属植物に発生する 分生子柄の隔壁数の範囲が重なる 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の隔壁数の範囲が重なる(0-5個) 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と比べて分生子柄が分枝することが非常に稀 Pseudocercospora ficina 同じイチジク属植物に発生する 本種と同様に葉に目立った病徴を示さない 本種と異なり外部の菌糸と子座から分生子柄を形成する 本種と異なり分生子柄が束状にならない 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子の隔壁が0-5個ではなく3-10個 Pseudocercospora kallarensis 同じイチジク属植物に発生する 分生子柄の隔壁数の範囲が重なる 本種と異なり葉に病斑を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と異なり分生子柄が分枝しないことがある 本種より分生子の幅が広い Cercoseptoria fici 同じイチジク属植物に発生する 本種と異なり葉に輪紋を生じる 本種と異なり葉の外部に菌糸が見られる 本種と異なり分生子柄が分枝しない 本種より分生子のサイズが大きい 本種より分生子の隔壁数が多い(3-8個) Pseudocercospora broussonetiae 同じクワ科植物(コウゾ属)に発生する 本種と同様に葉に目立った病徴を示さない 本種と異なりイチジク属植物での発生が知られていない 本種ほど分生子柄が分枝しない Pseudocercospora fatouae 同じクワ科植物(クワクサ属)に発生する 本種と同様に葉に目立った病徴を示さない 本種と形態が類似している 分生子柄がしばしば分枝する 本種と異なりイチジク属植物での発生が知られていない 本種と異なり分生子柄が外部の菌糸から生じる 本種より分生子柄が大きい 本種より分生子柄の隔壁が多い(3-15個) (台湾新産種) Cercospora flagellaris Ellis & G. Martin ボタンウキクサに発生するCercospora apii Fresen.(広義) Passalora bougainvilleae (Munt.-Cvetk.) R.F. Castaneda & U. Braun Pseudocercospora pancratii (Ellis & Everh.) U. Braun & R.F. Castaneda Pseudocercospora violamaculans (Fukui) C. Nakash. & Tak. Kobay. Pseudocercospora wedeliae (A.K. Kar & M. Mandal) Deighton