2018年11月29日 (仮訳)マルティニーク産のAstrochapsa属1新種、および全世界の種の検索表 Borgato, L. & Ertz, D. 2018. A new species of Astrochapsa (Graphidaceae) from Martinique, with a world-wide key to the species. Phytotaxa. Available at: https://doi.org/10.11646/phytotaxa.371.2.4 [Accessed November 29, 2018] 【R3-05718】2018/11/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ マルティニークで採集された地衣の一種を検討し、Astrochapsa martinicensisとして新種記載した。 本種は地衣体が類白色粉質、子嚢が6-8胞子性、子嚢胞子に(4–)5–7(–9)隔壁を有し、未同定のテルペノイドを含むことなどで特徴づけられた。 Astrochapsa属全種の検索表を掲載した。 Martinique, Presqu’île de la Caravelle, La Trinité, Pointe Rouge (新種) Astrochapsa martinicensis Ertz & Borgato 語源…マルティニーク産の 【よく似た種との区別】 Astrochapsa amazonica 地衣体に皮層を欠く 子嚢胞子に横隔壁を有する 本種と異なり子器盤が黒色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(4–)5–7(–9)ではなく3(-4) 本種と異なり地衣成分を欠く Astrochapsa graphidioides 子嚢胞子に横隔壁を有する 本種と異なり地衣体に皮層を欠くのではなく有する 本種より子器のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい Astrochapsa sipmanii 地衣体に皮層を欠く 子嚢胞子に横隔壁を有する 本種と異なり地衣体が類白色ではなくオリーブ褐色 本種と異なり子器盤表面が白色粉霜に厚く覆われる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり地衣成分を欠く Astrochapsa verruculosa 子嚢胞子の形態が非常に類似している 子嚢胞子に横隔壁を有する 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む Astrochapsa lobata 子嚢胞子の形態が非常に類似している 子嚢胞子に横隔壁を有する 本種と異なり地衣体が類白色ではなくオリーブ緑色 本種と異なり地衣体に皮層を欠くのではなく有する 本種と異なり子器が成熟時浅裂する 本種より子嚢胞子の幅が狭い Astrochapsa fusca 子嚢胞子の形態が非常に類似している 子嚢胞子に横隔壁を有する 本種と異なり地衣体が類白色ではなくオリーブ褐色 本種と異なり地衣体に皮層を欠くのではなく有する Pseudochapsa kalbii nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢胞子が横隔壁を有するのではなく類石垣状 本種と異なり地衣成分を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Chapsa farinosa 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり地衣体に蓚酸カルシウムの結晶の集まりを含む Chapsa cinchonara 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子器の形状が細長い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が(4–)5–7(–9)ではなく6-12 本種と異なり子嚢胞子に永続性の暈を伴う