(仮訳)パキスタンおよびスペイン産のClavascidium属1新種および共生藻について
Habib, K. et al., 2023. A new species of Clavascidium (Verrucariales, Lichenized Ascomycota) from Pakistan and Spain, with remarks on the photosymbiont. Plant Systematics and Evolution. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s00606-023-01852-4?utm_source=xmol&utm_medium=affiliate&utm_content=meta&utm_campaign=DDCN_1_GL01_metadata [Accessed May 15, 2023] 【R3-10604】2023/5/15投稿

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3行まとめ

パキスタンとスペインで採集された地上生地衣の一種を検討し、Clavascidium hispaniam-pakistanicaとして新種記載した。
本種は厚く僅かに大きい鱗片を有し、髄層が棍棒形で、粉子が桿形であることなどで特徴づけられた。
本種の主要な共生藻としてMyrmecia israelensisを検出した。
Spain, Cádiz, El Gastor, Ventas Nuevas

(新種)

Clavascidium hispaniam-pakistanica S.Nadeem, S.Chiva, Q.Firdous & Khalid
語源…スペインとパキスタンの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Clavascidium imitans
パキスタンに分布する
髄層が混合型である
粉子が桿形
本種と異なりモンゴルなどに分布する
本種より地衣体の鱗片が顕著に薄い
本種と異なり偽根が白色ではなく褐色
本種より上皮層が薄い
本種より藻類層が薄い
本種と異なり粉子器が葉縁ではなく葉央に分布する
Clavascidium pseudorufescens
粉子が桿形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種と異なり地上生ではなく岩上生である
本種と異なり地衣体が鱗片状ではなく鱗片状~ほぼ葉状
本種と異なり地衣体の鱗片が散在~稀に凝集するのではなく密に凝集する
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり髄層の細胞が短い~長い柵状ではなく繊維状菌糸からなる
本種と異なり粉子器が葉縁ではなく葉央に分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Clavascidium lacinulatum
パキスタン、スペインに分布する
地衣体の鱗片のサイズと厚さが類似している
地衣体の鱗片の色が類似している
偽根のサイズが類似している
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり髄層の細胞が短い~長い柵状ではなく球状細胞からなる
本種と異なり粉子器が葉縁ではなく葉央に分布する
本種より粉子が短い
本種と異なり粉子が桿形ではなく楕円形~長楕円形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Clavascidium semaforonense
パキスタン、スペインに分布する
粉子器が葉縁に生じる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり髄層が混合型ではなく繊維菌糸組織からなる
本種と異なり粉子が桿形ではなく楕円形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される