2020年9月29日 (仮訳)アルゼンチンの亜熱帯山地林に産したDaldinia属1新種 Sir, EB. et al., 2016. A new species of Daldinia (Xylariaceae) from the Argentine subtropical montane forest. Mycosphere. Available at: http://mycosphere.org/pdf/Mycosphere_7_9_11.pdf [Accessed September 29, 2020] 【R3-07729】2020/9/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ アルゼンチン、フフイ州およびサルタ州の亜熱帯山地林において被子植物の材に生じた菌を検討し、Daldinia kolfiiとして新種記載した。 本種は子嚢殻層の下に明瞭~不明瞭な同心円状の組織を有し、KOH溶出性の帯ワイン褐色の色素を有することなどで特徴づけられた。 本種の子座からは二次代謝産物としてサイトカラシン類およびコンセントリコールBが検出された。 Argentina, Jujuy Province, Dept. Ledesma, Calilegua National Park, ‘La Lagunita’ trail (新種) Daldinia korfii Sir & Lambert 語源…Richard P. Korf博士に献名 【よく似た種との区別】 Daldinia placentiformis アルゼンチンに分布する nodulisporium類似のアナモルフを有する 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢殻下の組織が同心円状でない 本種より分生子が短い 本種と異なりKOH溶出性の色素が帯ワイン褐色ではなく帯オリーブ緑色 本種と異なり主要な二次代謝産物としてダルジノンAを含む 本種と異なり二次代謝産物としてサイトカラシン類およびコンセントリコールBが知られていない ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される