2025年7月11日 (仮訳)パキスタン産のLepraria属1新種 Wahab, H. et al. 2025. A new species of Lepraria (Lecanorales: Stereocaulaceae) from Pakistan. Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.708.2.6 [Accessed July 11, 2025] 【R3-12969】2025/7/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタン・カイバル・パクトゥンクワ州で採集された地衣の一種を検討し、Lepraria malakandensisとして新種記載した。 本種は帯白灰色〜緑灰色の痂状の地衣体を有し、アトラノリン、ゼオリン、スチクチン酸、コンスチクチン酸を含むことなどで特徴づけられた。 本種は形態的あるいは化学的に類似する同属の8種とは分布、基質、化学組成などで区別された。 Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa Province, Malakand division, District Malakand, Agra (新種) Lepraria malakandensis H. Wahab, Sirajuddin & Khalid 語源…マラカンド産の 【よく似た種との区別】 Lepraria cryophila 地衣成分としてアトラノリンを含むことがある ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体が帯白灰色~帯緑灰色ではなく類白色~淡青白色 本種と異なり下生菌糸が視認される 本種と異なり地衣成分としてジバリカト酸ケモシンドロームを含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepraria vouauxii(キマダラレプラゴケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体が帯白灰色~帯緑灰色でない 本種と異なり地衣体に凝集した粉芽状の小粒を伴うという特徴を欠く 本種と異なり地衣成分としてパンナリン酸-6-メチルエステルを含む 本種と異なり主要な地衣成分としてアトラノリン、ゼオリン、スチクチン酸、コンスチクチン酸を含むという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 Lepraria membranacea パキスタンに分布する 地衣成分としてアトラノリンを含むことがある ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣成分としてパンナリン酸、ロクセリン酸/”angardianic acid”を含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepraria finkii 地衣成分が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体が帯白灰色~帯緑灰色ではなく帯緑灰色~帯青緑色 本種と異なり毛羽だった粉芽を有する 本種と異なり地衣成分としてクリプトスチクチン酸、ノルスチクチン酸、ペリスチクチン酸を含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepraria elobata 地衣成分が同一である 地衣体の小粒のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない 本種と異なり地衣体が散生する 本種と異なり地衣体が帯白灰色~帯緑灰色ではなく淡青灰色~鈍青灰色 本種より地衣体の小粒のサイズおよびその変異が大きい傾向がある ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepraria lobificans(レプラゴケ) 地衣成分としてアトラノリンを含むことがある ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない 本種より地衣体が構造化された痂状~プラコディオイドになる傾向がある 本種と異なり地衣体が帯白灰色~帯緑灰色ではなく明緑色~帯緑灰色 本種と異なり初生菌糸体を有するのではなく欠く 本種と異なり地衣成分としてロクセリン酸/”angardianic acid”、プロトセトラル酸を含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepraria neglecta 地衣成分としてアトラノリンを含むことがある ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない 本種より地衣体の小粒のサイズが通常大きい 本種と異なり地衣成分としてアレクトリアル酸および”angardianic acid”を含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepraria ulrikii 形態的に類似している 地衣成分が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体が帯白灰色~帯緑灰色ではなく帯緑色 本種と異なり地衣体がプラコディオイドのfinkii型 本種と異なり初生菌糸体が顕著という特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される