(仮訳)バラ科のゴールに生じたMacbrideola属1新種
Moreno, G. et al., 2023. A new species of Macbrideola on galls of Rosaceae. Phytotaxa. Available at: https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.613.2.7 [Accessed November 6, 2023] 【R3-11128】2023/11/6投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

フランスとモンテネグロにおいてバラ科植物の虫こぶから湿室法で得られた変形菌の一種を検討し、Macbrideola gallicolaとして新種記載した。
本種は胞子が刺状であり、細毛体が緩くて屈曲することなどで特徴づけられた。
また、Comatricha rutilipedataMacbrideola属に移すとともにSEM観察の結果を追加した。
France, Le Buëch, towards Aspremont, on the way to Dignes

(新種)

Macbrideola gallicola G. Moreno, Seraoui, Mar. Mey. & López-Vill.
語源…ゴールに生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Macbrideola spinosispora
胞子表面が刺状
本種と異なりバラ科植物の虫こぶではなく葉のリターなどに生じる
本種と異なり子実体が紫色を帯びる
本種と異なり子実体が球形~類球形
本種より胞子の直径が小さい
Macbrideola herrerae
胞子表面が刺状
本種と異なり胞子の刺が太く頂部が平滑
本種と異なり細毛体が豊富である
本種と異なり細毛体が淡褐色ではなく暗褐色~帯黒色
本種と異なり細毛体が網状でない
本種と異なり細毛体が緩いのではなく剛直である
Macbrideola lamprodermoides
胞子表面の刺に頂部で螺旋状をなす小歯を有する
細毛体が波状
本種と異なりバラ科植物の虫こぶではなく葉のリターなどに生じる
本種と異なり子嚢壁が永存性である
本種と異なり胞子の装飾が太い刺状である
本種と異なり細毛体が豊富である
本種と異なり細毛体が淡褐色ではなく暗色である
Macbrideola ovoidea(タマゴホソホコリ)
胞子表面が刺状
細毛体が波状
本種と異なりバラ科植物の虫こぶではなくコナラ属やクリ属の花序などに生じる
本種と異なり胞子の刺先端に冠状に配列する小歯を有する
本種と異なり細毛体が網状でない
Macbrideola brevipes
胞子表面の刺に頂部で螺旋状をなす小歯を有する
細毛体が波状
本種と異なりバラ科植物の虫こぶではなくビャクシン属の樹皮などに生じる
本種と異なり子嚢壁が永存性である
本種と異なり柄が短い
本種と異なり胞子表面が密な刺状
Macbrideola rutilipedata
ヨーロッパに分布する
子嚢壁が早落性
胞子表面の刺に頂部で螺旋状をなす小歯を有する
細毛体が淡褐色
細毛体が波状
本種と異なりフランス、モンテネグロではなくリトアニアなどに分布する
本種と異なりバラ科植物の虫こぶではなくハンノキ属の雌花序などに生じる
本種より胞子の直径が小さい
本種と異なり細毛体が緩いのではなく密である

(新組み合わせ)

Macbrideola rutilipedata (H. Marx) G. Moreno, Seraoui, Mar. Mey. & López-Vill.
旧名:Comatricha rutilipedata H. Marx
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Macbrideola gallicola
ヨーロッパに分布する
子嚢壁が早落性
胞子表面の刺に頂部で螺旋状をなす小歯を有する
細毛体が淡褐色
細毛体が波状
本種と異なりリトアニアなどではなくフランス、モンテネグロに分布する
本種と異なりハンノキ属の雌花序などではなくバラ科植物の虫こぶに生じる
本種より胞子の直径が大きい
本種と異なり細毛体が密ではなく緩い