(仮訳)インドネシアのフタバガキ科人工林に産したMarasmiusNeosessiles節の1新種
Retnowati, A. & Seelan, JSS. 2022. A new species of Marasmius Sect. Neosessiles (Basidiomycota, Agaricales) from the artificial Dipterocarpaceae forest in Indonesia. Taiwania. Available at: https://taiwania.ntu.edu.tw/pdf/tai.2022.67.30.pdf [Accessed September 3, 2022] 【R3-09842】2022/9/3投稿

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3行まとめ

インドネシア、西ジャワ州のフタバガキ科森林に発生した菌を検討し、Marasmius jasingensisとして新種記載した。
本種はNeosessiles節に含まれ、子実体が小型で傘が淡橙色、襞が疎、柄を欠くかまたは退化的で、側・縁シスチジアおよび傘表皮細胞がRotalis型であることなどで特徴づけられた。
本種および同じNeosessiles節の種の類似種について形態形質を表にまとめた。
Indonesia, West Java Province, Jasinga

(新種)

Marasmius jasingensis Retn. & Sathiya Seelan
語源…ジャシンガ産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Marasmius sejunctus
同じNeosessiles節に含まれる
襞の枚数の範囲が重なる
小襞を有する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
菌糸にクランプを有する
本種より傘の直径が大きい
本種と異なり傘が淡橙色ではなく乾燥時帯赤褐色
本種と異なり傘が円形ではなく腎臓形
本種と異なり柄を欠くかまたは退化的なのではなく有する
本種と異なり縁シスチジアがRotalis型ではなくSiccus
本種と異なり側シスチジアがRotalis型ではなく紡錘状でしばしばやや嘴状
本種と異なり傘表皮細胞がRotalis型ではなくSiccus型とRotalis型の遷移型
Marasmius conchiformis
同じNeosessiles節に含まれる
小襞を有する
菌糸にクランプを有する
本種より傘の最大直径が大きい
本種と異なり傘が淡橙色ではなく黄褐橙色
本種より襞の枚数が多い
本種と異なり小襞の次数が0-1ではなく3
本種と異なり柄を欠くかまたは退化的なのではなく欠くか短い
本種より担子胞子が長い
本種と異なり側シスチジアがRotalis型ではなく円筒状棍棒形
本種と異なり縁シスチジアがRotalis型ではなくSiccus
本種と異なり傘表皮細胞がRotalis型ではなくSiccus型箒状細胞であり、Rotalis型箒状細胞への遷移型とみられる
Marasmius spaniophyllus
同じNeosessiles節に含まれる
菌糸にクランプを有する
本種より傘の直径が大きい
本種と異なり傘が淡橙色ではなく褐色
本種より襞の枚数が少ない
本種と異なり柄を欠くかまたは退化的なのではなく有する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアがRotalis型ではなくSiccus
本種と異なり傘表皮細胞がRotalis型ではなくRotalis型傾向のある箒状細胞である
Marasmius sessiliaffinis
同じNeosessiles節に含まれる
襞の枚数の範囲が重なる
小襞を有する
担子胞子のサイズの範囲が重なる
菌糸にクランプを有する
本種より傘の直径が大きい
本種と異なり傘が淡橙色ではなく淡い帯黄暗褐色~淡褐色
本種と異なり小襞の次数が0-1ではなく1-2
本種と異なり柄を欠くかまたは退化的なのではなく有する
本種と異なり縁シスチジアがRotalis型ではなくSiccus
本種と異なり傘表皮細胞がRotalis型ではなくSiccus
Marasmius griseoroseus
同じNeosessiles節に含まれる
襞の枚数の範囲が重なる
小襞を有する
柄を欠くか退化的
菌糸にクランプを有する
本種より傘の最大直径が大きい
本種と異なり傘が淡橙色ではなく白色または帯白クリーム色でのちに淡い帯橙ベージュ色になる
本種と異なり小襞の次数が0-1ではなく1-2
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり縁シスチジアがRotalis型ではなくRotalis型への遷移型であるSiccus型箒状細胞である
本種と異なり傘表皮細胞がRotalis型ではなくRotalis型への遷移型であるSiccus型箒状細胞である