2023年1月31日 (仮訳)タイ産のMegalaria属1新種およびCatillochroma亜属の認識 Phraphuchamnong, P. et al., 2022. A new species of Megalaria (Ramalinaceae, Ascomycota) from Thailand, and recognition of subgenus Catillochroma. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/90962/ [Accessed January 31, 2023] 【R3-10293】2023/2/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイのマングローブ林で採集された痂状地衣の一種を検討し、Megalaria pachaylenophilaとして新種記載した。 本種はヤエヤマヒルギ属、セイシボク属、フヨウ属樹木の樹皮に生じ、子器盤が黄褐色~帯褐色で、地衣成分を欠くことなどで特徴づけられた。 また、分子系統解析の結果から従来独立した属であったCatillochroma属をMegalaria属の1亜属とした。 Thailand, Chumphon province, Pathio District, Tambon Pak Klong (新種) Megalaria pachaylenophila Phraphuchamnong, Buaruang & Lumbsch 語源…マングローブのタイ語名+~を好む 【よく似た種との区別】 Megalaria bengalensis 子器の形態が非常に類似している 本種と異なりタイではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり子器盤が黄褐色~帯褐色ではなく黒色 本種と異なり裂芽を欠くのではなく有する 本種と異なり地衣成分を欠くのではなく有する(アトラノリン) Megalaria beechingii 本種と異なりタイではなく北米などに分布する 本種と異なり子器が紫黒色~漆黒色である 本種と異なり子器縁部が子器盤と同色 本種と異なり子嚢胞子が広楕円形でしばしばインゲンマメ形である Megalaria phayapipakiana タイに分布する ITS+mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~紡錘形 本種と異なり地衣成分を欠くのではなく有する(アトラノリン、ゼオリン、フマルプロトセトラル酸) ITS+mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Megalaria bicolorata (Vain.) Lumbsch & Nelsen 旧名:Catillochroma bicoloratum (Vain.) Kalb. (新組み合わせ) Megalaria danfordiana (Kalb) Lumbsch & Nelsen 旧名:Catillochroma danfordianum Kalb. (新組み合わせ) Megalaria mareebaensis (Kalb) Lumbsch & Nelsen 旧名:Catillochroma mareebaense Kalb. (新組み合わせ) Megalaria phayapipakiana (Kalb) Lumbsch & Nelsen 旧名:Catillochroma phayapipakianum Kalb. 【よく似た種との区別】 Megalaria pachaylenophila タイに分布する ITS+mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~紡錘形でない 本種と異なり地衣成分を有する(アトラノリン、ゼオリン、フマルプロトセトラル酸)のではなく欠く ITS+mtSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Megalaria superflua (Müll. Arg.) Kalb, Lumbsch & Nelsen 旧名:Catillaria superflua (Müller Arg.) Zahlbruckner.