2022年2月1日 (仮訳)北米中部においてブラックウォルナットに生じたPhaeocalicium属1新種 Ladd, D. & Morse, CA. 2022. A new species of Phaeocalicium (Mycocaliciaceae) on black walnut in central North America. The Bryologist. Available at: https://bioone.org/journals/the-bryologist/volume-125/issue-1/0007-2745-125.1.036/A-new-species-of-Phaeocalicium-Mycocaliciaceae-on-black-walnut-in/10.1639/0007-2745-125.1.036.short [Accessed February 1, 2022] 【R3-09199】2022/2/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国ミズーリ州、イリノイ州、カンザス州においてJuglans nigraの樹皮に生じた地衣の一種を検討し、Phaeocalicium atenitikonとして新種記載した。 本種は子器が小型で果殻が褐色、子嚢胞子が小型有色で2細胞からなることなどで特徴づけられた。 子嚢胞子に永続的に1隔壁を有する全世界の本属地衣の検索表を掲載した。 U.S.A., Missouri, Texas Co., Barn Hollow Conservation Area, ca. 4.3 miles north of Mountain View (新種) Phaeocalicium atenitikon Ladd & C.A.Morse 語源…眼精疲労の(ごく微小で野外での観察が困難であることから) 【よく似た種との区別】 Phaeocalicium pinaceum 果殻がK陰性 果殻表面がモザイク状でない 果殻が菌糸からなる 子器柄がK陰性 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なり米国ではなくロシア(シベリア)などに分布する 本種と異なりクルミ属ではなくマツ属樹木などに生じる 本種と異なり子実層が通常I陰性ではなくI+青色 本種と異なり子嚢胞子が長楕円形で両端が鈍頭なのではなく楕円形で側面が屈曲し両端がやや尖る 本種より子嚢胞子の長さ/幅比が小さい Phaeocalicium boreale 子嚢胞子の隔壁数が1のことがある 本種と異なり米国ではなく全北区に分布する 本種と異なりクルミ属ではなくハンノキ属、カバノキ属、ヤナギ属樹木などに生じる 本種と異なり子器柄がK陰性ではなくK+帯赤色 本種と異なり果殻表面がモザイク状 本種と異なり果殻が菌糸ではなく細胞からなる 本種と異なり”capitulum”がK陰性ではなくK+帯赤色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の細胞数が常に2なのではなく稀であるが常に3のものがある