(仮訳)ヤシの根圏土壌から分離されたChrysosporium属新種
Zhang, Y-W. et al., 2013, A new species of the genus Chrysosporium from the rhizosphere soil of palm. Mycosystema. Available at: http://journals.im.ac.cn/jwxten/ch/reader/create_pdf.aspx?file_no=13040612&year_id=2013&quarter_id=4&falg=1 [Accessed November 20, 2014].
【R3-01300】2014/11/21投稿

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3行まとめ

中国海南省においてヤシ科植物の根圏土壌から分離された菌を検討し、Chrysosporium sanyaenseとして新種記載した。
本種は菌糸の細胞がラケット形で、楕円形~樽形(節間生)および類球形~倒卵形(末端生/側生)の分生子を形成することなどで特徴づけられた。
また、ITS領域に基づく分子系統解析で本種が独自の系統を形成すること、本種がケラチン分解能を有することを確かめた。
中国海南省三亜市

(新種)

Chrysosporium sanyaense Y.W. Zhang, Y.F. Han, J.D. Liang & Z.Q. Liang
語源…三亜産の
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【よく似た種との区別】
Chrysosporium merdarium
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり末端生および側生する分生子の表面が平滑~粗面ではなく疎らなトゲ状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chrysosporium pseudomerdarium
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり菌糸の側枝が樹状に分枝する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chrysosporium synchronum
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりラケット形菌糸を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chrysosporium filiforme
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が類球形・倒卵形・樽形・楕円形ではなく長い糸状
本種と異なり側枝がほぼ直角に生じる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される