2023年3月11日 (仮訳)中国産の地衣類の属、Diploschistesの1新種 Mamut, R., Fang, J. & Payzulla, T. 2022. A new species of the lichen genus Diploschistes from China. Mycosystema. Available at: https://manu40.magtech.com.cn/Jwxb/EN/10.13346/j.mycosystema.220297 [Accessed March 11, 2023] 【R3-10409】2023/3/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国の新疆ウイグル自治区で採集された地衣の一種を検討し、Diploschistes viridisとして新種記載した。 本種は地衣体が帯灰緑色で亀裂状~小区画状、子器が帯黄緑色、地衣成分としてレカノール酸などを含むことなどで特徴づけられた。 ITS領域に基づく分子系統解析を実施したところ、本種はD. tianshanensisおよびD. muscorumとともにクレード4に含まれた。 中国新疆ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州和静県天山山脈鞏乃斯林場 (新種) Diploschistes viridis R. Mamut, J.J. Fang & T. Payzulla 語源…緑色の(地衣体と子器の色から) 【よく似た種との区別】 Diploschistes tianshanensis 地衣成分としてレカノール酸およびジプロシステス酸を含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード4に含まれる) 本種と異なり岩上生ではなく樹皮生である 本種と異なり地衣体が厚いという特徴を欠く 本種と異なり地衣体が亀裂状~小区画状ではなく連続的かつ泥状で一様 本種と異なり子実下層が赤褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり地衣成分としてオルセリン酸を含むという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diploschistes scruposus 本種と異なり地衣体が帯褐灰色 本種と異なり子器盤が緑色ではなく暗色 本種より子実層の丈が低い 本種と異なり子嚢が常に4胞子性なのではなく(4-)8胞子性 Diploschistes muscorum(ヤドリキッコウゴケ) 地衣成分が同一である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード4に含まれる) 本種と異なり地衣に寄生する 本種より地衣体が薄い 本種と異なり地衣体が帯白灰色、帯灰色または類白色 本種より子嚢胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Diploschistes wui 岩上生地衣である 本種と異なり地衣体が薄い 本種と異なり地衣体が帯青灰色 本種と異なり子器盤に粉霜を欠く 本種と異なり子嚢が常に4胞子性なのではなく8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード4ではなくクレード2に含まれる)