2024年6月5日 (仮訳)Phaeophyscia属地衣の1新種 Jiang, S. & Jia, Z. 2024. A new species of the lichen genus Phaeophyscia (Physciaceae). Guihaia. Available at: http://gxzw.ijournals.cn/gxzw/ch/reader/view_abstract.aspx?file_no=240403&flag=1 [Accessed June 5, 2024] 【R3-11764】2024/6/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国山東省で採集された地衣の一種を検討し、Phaeophyscia taishanensisとして新種記載した。 本種は裂片の葉縁上面に毛が疎らに生じ、下面が黒色、髄層が白色、子嚢胞子が褐色のPhyscia型であることなどで特徴づけられた。 本種は形態的・化学的に類似した種や近縁種とは地衣体下面の色、偽根を欠く点、子嚢胞子のサイズ、粉子を有する点などが異なっていた。 中国山東省泰安市泰山歩雲橋 (新種) Phaeophyscia taishanensis Sh. H. Jiang & Z. F. Jia 語源…泰山産の 【よく似た種との区別】 Phaeophyscia hirtella 中国に分布する 形態的に類似している 地衣成分が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり偽根を子器基部に有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeophyscia hirtuosa(シラゲムカデゴケ) 中国に分布する 形態的に類似している 地衣成分が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイギリスにおける分布が知られている 本種と異なり偽根を子器基部に有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeophyscia esslingeri 形態的に類似している 地衣成分が類似している 本種と異なり地衣体上面に白斑をあらわす 本種より子器上部に皮層毛が多い 本種より子嚢胞子の幅が広い Phaeophyscia denigrata(ツヤナシロゼットチイ) 中国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣体下面が黒色ではなく灰白色 本種と異なり裂片末端が灰白色または淡褐色でない 本種と異なり子器上部に皮層毛を有するのではなく欠く 本種と異なり子嚢胞子がPhyscia型のみではなくPachysporaria型またはPhyscia型 本種と異なり下皮層が異形菌糸組織という特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeophyscia microspora アジアに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくパキスタンなどに分布する 本種と異なり偽根を子器基部に有する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり粉子を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phaeophyscia kashmirensis アジアに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくパキスタンなどに分布する 本種と異なり粉芽を欠くのではなく有する 本種と異なり粉子を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される