2017年9月17日 (仮訳)中国に生息するクローナル草本、Calamagrostis epigeiosと共生する子座形成性Neotyphodium属菌の新種 Ji, Y-L. et al., 2009. A new stromata-producing Neotyphodium species symbiotic with clonal grass Calamagrostis epigeios (L.) Roth. grown in China. Mycologia. Available at: http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/08-044 [Accessed September 17, 2017]. 【R3-04400】2017/09/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国江蘇省においてCalamagrostis epigeiosに子座を生じた菌を検討し、Neotyphodium stromatolongumとして新種記載した。 本種は子座が非常に長いなどことで特徴づけられ、子嚢殻および成熟した子嚢を形成せず、培養性状および形態はエピクロエ・エンドファイトに類似していた。 本種はtubBおよびEF1-αに基づく分子系統解析で独自の系統を形成し、Epichloë amarillansなどに近縁であった。 中国江蘇省南京市 (新種) Neotyphodium stromatolongum Y. Ji, L. Zhan & Z. Wang 語源…子座の長い 【よく似た種との区別】 Epichloë typhina 同じAgrostideae族植物を宿主とする フィアライドのサイズの範囲が重なる tubBおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりAgrostideae族以外の複数族のイネ科植物が宿主として知られている 本種より子座が短い 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子が腎臓形~卵形ではなく三日月形~腎臓形 tubBおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Epichloë amarillans 同じAgrostideae族植物を宿主とする tubBおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米における分布が知られている 本種と異なりCalamagrostis epigeiosではなくヌカボ属、クサビガヤ属植物などを宿主とする 本種より子座が短い 本種よりフィアライドの幅が狭い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子が腎臓形~卵形ではなく三日月形~腎臓形 tubBおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Epichloë baconii 同じノガリヤス属植物を宿主とする フィアライドのサイズの範囲が重なる コロニーの生長速度の範囲が重なる 同じAgrostideae族植物を宿主とする tubBおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりCalamagrostis epigeiosではなくC. villosaおよびヌカボ属植物などを宿主とする 本種より子座が短い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子が腎臓形~卵形ではなく三日月形~腎臓形 tubBおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Epichloë yangzii 同じAgrostideae族植物を宿主とする コロニーの生長速度の範囲が重なる tubBおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりCalamagrostis epigeiosではなくRoegneria kamojiなどを宿主とする 本種より子座が短い 本種よりフィアライドの最大長が長い 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子が腎臓形~卵形ではなく三日月形~腎臓形 tubBおよびEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neotyphodium gansuense 同じAgrostideae族植物を宿主とする 分生子のサイズの範囲が重なる tubBに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりCalamagrostis epigeiosではなくAchnatherum inebriansなどを宿主とする 本種よりフィアライドのサイズが小さい 本種と異なり分生子が腎臓形~卵形ではなく類球形、半球形 本種よりコロニーの生長が遅い tubBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neotyphodium typhinum var. ammophilae 同じAgrostideae族植物を宿主とする エンドファイトとして知られている 生殖機能を欠く子座を形成する 本種と異なり北米における分布が知られている 本種と異なりCalamagrostis epigeiosではなくAmmophilae breviligulataなどを宿主とする 本種よりフィアライドのサイズが小さい 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子が腎臓形~卵形ではなく三日月形 本種よりコロニーの生長が速い