2024年7月25日 (仮訳)チュウゴクナシに生じた新種Alternaria yaliinficiens:検疫での発見から同定まで Roberts, RG. 2007. Alternaria yaliinficiens sp. nov. on Ya Li Pear Fruit: From Interception to Identification. Plant Disease. Available at: https://apsjournals.apsnet.org/doi/10.1094/PD-89-0134 [Accessed July 25, 2024] 【R3-11915】2024/7/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国河北省から輸入されたチュウゴクナシ(鴨梨)果実に感染していた病原菌を検討した。 分離された菌をAlternaria yaliinficiensとして新種記載し、形態学的検討および分子生物学的手法でA. alternataやA. gaisenと別種であることを示した。 本種の病原性を接種試験で確かめ、”chocolate spot of Ya Li pear”の病名を提唱した。 中国河北省 (新種) Alternaria yali-inficiens R.G. Roberts 語源…鴨梨に感染する 【よく似た種との区別】 Alternaria alternata アジアに分布する 同じチュウゴクナシを宿主とする 分生子のサイズの範囲が類似している 本種と異なりインドにおける分布が知られている 本種と異なりチュウゴクナシ以外の植物が宿主として知られている 本種と異なり分生子鎖が広く分枝するのではなく茂みのような形状をとる 本種と培養性状が異なる 本種とRAPD解析で識別される Alternaria gaisen 東アジアに分布する 同じナシ属植物を宿主とする 本種と異なり日本、韓国、台湾における分布が知られている 本種と異なりチュウゴクナシではなくナシなどを宿主とする 本種と異なりチュウゴクナシに対して病原性を示さない 本種と異なり葉斑が褐色ではなく黒色 本種とRAPD解析で識別される