2014年5月6日 (仮訳)全北区で見出されたアナモルフ菌の地衣生菌、新属新種Ameroconium cladoniaeおよび新種Phoma psoromatis Zhurbenko, MP. & Braun U., 2013. Ameroconium cladoniae gen. et sp. nov. and Phoma psoromatis sp. nov., new anamorphic lichenicolous fungi from the Holarctic. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282913000285 [Accessed November 10, 2013]. 【R3-00683】2014/05/05投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 新属新種のAmeroconium cladoniaeと新種のPhoma psoromatisを記載した。 前者はハナゴケ (Cladonia rangiferina) を、後者はムニンゴケ属のPsoroma hypnorumを宿主としていた。 また、Phoma lobariaeをロシア新産種として報告し、ウスバカブトゴケ (Lobaria linita) を本種の新宿主として報告した。 Russia, Siberia, Irkutsk Region, near Erbogachen (新種) Ameroconium cladoniae U. Braun & Zhurb 語源…無隔壁胞子(アメロスポア)でHeteroconium属に似た/ハナゴケ属の 【よく似た種との区別】 Ampullifera spp. 地衣生菌である 形態的にやや類似している 分生子形成細胞の分生子形成部位が単一 本種と異なり分生子形成細胞が垂直方向に伸長しない 本種と異なり菌足を形成する Refractohilum spp. 地衣生菌である 分生子形成細胞に粗いフレア状のアネレーションを持つ 本種と異なり分生子に隔壁を持つことがある 本種と異なり分生子が鎖生せず単生する 本種と異なり菌糸が暗色ではなく明色 Fusicladium spp. 分生子形成細胞の分生子形成部位が単一 分生子形成細胞にアネレーションを持つ 本種と異なり地衣生菌でない 本種ほど分生子形成細胞のアネレーションが粗くない 本種と異なり分生子形成細胞のアネレーションがフレア状に広がらない Heteroconium spp. 分生子柄が有色 分生子形成細胞の分生子形成部位が単一 分生子形成細胞が垂直方向に伸長することがある 分生子が分枝しない求頂的な鎖をなす 本種と異なり分生子形成細胞にアネレーションを欠くか、あってもかなり不明瞭な種が多い 本種と異なり分生子に隔壁を持つ種が多い Russia, Central Siberia, Taimyr Peninsula, Enisey Gulf coast at Ragozinka River mouth (新種) Phoma psoromatis Zhurb. & U. Braun 語源…ムニンゴケ属 (Psoroma) の 【よく似た種との区別】 Phoma lobariae 地衣生菌である 分生子の基部が截断状 分生子果の壁が構造および色において強く分化している 本種と異なりムニンゴケ属ではなくカブトゴケ属地衣を宿主とする 本種より分生子形成細胞が短い 本種より分生子形成細胞に明瞭なカラレットを持つ 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子果の細胞がKOHで呈色する Phoma dubia 地衣生菌である 分生子の基部が截断状 分生子果の壁が構造および色において強く分化している 本種と異なりムニンゴケ属ではなくサルオガセ属地衣を宿主とする 本種より分生子果のサイズがずっと小さい 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が楔形・広卵形・楕円形・長楕円形・洋梨形ではなく楕円形~ほとんど桿形 本種と異なり分生子の基部が僅かにしか截断状にならないことがある 本種と異なり分生子果の壁がKOHでオリーブ色に呈色する Asterophoma spp. 地衣生菌である 分生子果を形成する 分生子柄を欠く 分生子が無色 分生子に隔壁を持たない 本種と異なり分生子形成細胞が時に”biphialidic”になる 本種と異なり分生子が楔形・広卵形・楕円形・長楕円形・洋梨形ではなく類円筒形 本種と異なり分生子の両端が截断状にならず丸い 本種と異なり分生子果の壁が極端に先細りになる、外側に突出した細胞からなる Bachmanniomyces spp. 地衣生菌である 分生子果を形成する 分生子柄を欠く 分生子が無色 分生子に隔壁を持たない 本種と異なり分生子形成様式が内生出芽型ではなく全出芽型である 本種と異なり分生子形成細胞にアネレーションが生じる Briancoppinsia spp. 地衣生菌である 分生子果を形成する 分生子柄を欠く 分生子が無色 分生子に隔壁を持たない 本種と異なり分生子形成細胞が瓶形・樽形・短円筒形・細長いアンプル形ではなく短いアンプル形 本種と異なり分生子果の壁がKOHで帯オリーブ色に呈色する 本種と異なり分生子果の壁が絡み合い菌組織からなる 本種と異なり分生子果のゲルがアミロイドである Diederichia spp. 地衣生菌である 分生子果を形成する 分生子柄を欠く 分生子が無色 分生子に隔壁を持たない 本種と異なり分生子形成細胞が瓶形・樽形・短円筒形・細長いアンプル形ではなくアンプル形でしばしば不明瞭 本種と異なり分生子が楔形・広卵形・楕円形・長楕円形・洋梨形ではなく円筒形・楕円形・不規則形 本種と異なり分生子の両端が截断状にならず鈍頭 Epicladonia spp. 地衣生菌である 分生子果を形成する 分生子柄を欠く 分生子が無色 分生子に隔壁を持たない 本種と異なり真の分生子柄を持つことがある 本種と異なり分生子形成様式が内生出芽型ではなく全出芽型である 本種と異なり分生子形成細胞にアネレーションが生じる 本種と異なり分生子に時に1隔壁を持つ Lawalreea spp. 地衣生菌である 分生子果を形成する 分生子柄を欠く 分生子が無色 分生子に隔壁を持たない 本種と異なり分生子果に孔口を欠く 本種と異なり分生子が楔形・広卵形・楕円形・長楕円形・洋梨形ではなく鎌形 Minutophoma spp. 地衣生菌である 分生子果を形成する 分生子柄を欠く 分生子が無色 分生子に隔壁を持たない 本種と異なり分生子形成細胞の基部がしばしば淡褐色 本種と異なり分生子形成細胞が分生子果の壁の下部をなす 本種と異なり分生子が楔形・広卵形・楕円形・長楕円形・洋梨形ではなく類円筒形 本種と異なり分生子の両端が截断状にならず丸い Pseudoseptoria spp. 地衣生菌である 分生子果を形成する 分生子柄を欠く 分生子が無色 分生子に隔壁を持たない 本種と異なり分生子形成様式が内生出芽型ではなく全出芽型である 本種と異なり分生子形成細胞にアネレーションが生じる 本種と異なり分生子が楔形・広卵形・楕円形・長楕円形・洋梨形ではなく鎌形・紡錘形・舟形 Subhysteropycnis spp. 地衣生菌である 分生子果を形成する 分生子柄を欠く 分生子が無色 分生子に隔壁を持たない 本種と異なり宿主の地衣にゴールを形成する 本種と異なり分生子果が通常密に凝集する 本種と異なり分生子果の形状が不規則な円形 本種と異なり分生子果の孔口が細長いかスリット状 本種と異なり分生子果の壁がKOHで暗緑色に呈色する 本種と異なり分生子果のゲルがヨウ素で赤色、KOH前処理後のヨウ素で青色に変色する 本種と異なり分生子が楔形・広卵形・楕円形・長楕円形・洋梨形ではなく桿形 Vouauxiomyces spp. 地衣生菌である 分生子果を形成する 分生子柄を欠く 分生子が無色 分生子に隔壁を持たない 本種と異なり分生子形成様式が内生出芽型ではなく全出芽型である 本種と異なり分生子形成細胞が垂直方向に伸長する 本種と異なり分生子が時に僅かに有色 本種と異なり分生子が時に弱いトゲ状 Acaroconium punctiforme 地衣生菌である 形態が一見類似している 本種と異なり分生子果の孔口のカラーが顕著に厚壁 本種と異なり分生子が無色ではなく成熟すると非常に淡い褐色に色づく 本種と異なり分生子の両端が截断状にならず丸い 本種と異なり分生子の基部に脱離痕やフリルを欠く Microsphaeropsis lichenicola 地衣生菌である 形態が一見類似している 本種と異なり分生子が無色ではなく褐色 本種と異なり分生子の基部が截断状ではなく丸い Lichenoconium spp. 地衣生菌である 形態が一見類似している 本種と異なり分生子形成細胞が垂直方向に伸長する 本種と異なり分生子が無色ではなく褐色 本種と異なり分生子に装飾を持つ Ceuthodiplospora robiniae 分生子果が偽分生子殻状 本種と異なり地衣ではなく枝に発生する 本種と異なり分生子果が埋生する 本種と異なり分生子形成細胞が瓶形・樽形・短円筒形・細長いアンプル形ではなくアンプル形 本種と異なり分生子が無隔壁ではなく0-1隔壁 本種と異なり分生子の基部が顕著に截断状でない 本種と異なり分生子の縁部にフリルを欠く (ロシア、アジア、北極圏新産種) Phoma lobariae Diederich & Etayo ※ウスバカブトゴケ (Lobaria linita) を本種の新宿主として報告した。 【よく似た種との区別】 Phoma psoromatis 地衣生菌である 分生子の基部が截断状 分生子果の壁が構造および色において強く分化している 本種と異なりカブトゴケ属ではなくムニンゴケ属地衣を宿主とする 本種より分生子形成細胞が長い 本種より分生子形成細胞のカラレットが不明瞭 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子果の壁がKOHで呈色しない