2014年2月5日 (仮訳)形態および分子の形質に基づく中国産の新種Amylostereum orientaleの記載および中国におけるA. areolatumの初報告 He, S. & Li, H., 2013. Amylostereum orientale sp. nov.(Basidiomycota, Russulales) and first report of A. areolatum in China based on morphological and molecular characters. Nordic Journal of Botany. Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1756-1051.2013.01756.x/full [Accessed February 5, 2014]. 【R3-00361】2014/02/05投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国安徽省でCunninghamia lanceolataの上に発生したAmylostereum orientaleを新種記載した。 本種は形態的にA. laevigatumに酷似していたが、分子系統解析で顕著に異なるクレードを形成し、担子胞子の形状が顕著に異なっていた。 また、A. areolatumを中国新産種として報告した。 ※Tabata et al. (2000) が報告した、日本でスギ属およびヒノキ属に発生し、Urocerus属のキバチからも分離された菌は、A. laevigatumと同定されていたが、予備的な分子系統解析でA. orientaleと同種である可能性が示唆された。 中国安徽省黄山市黄山区黄山国家森林公園 (新種) Amylostereum orientale S. H. He & Hai J. Li 語源…東洋の 【よく似た種との区別】 Amylostereum laevigatum 形態的に非常に類似している 子実体が背着生 子実体が薄い 菌糸層を欠く 菌糸構成が1菌糸型 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する 本種と異なりコウヨウザン属ではなくイトスギ属、ビャクシン属、イチイ属、クロベ属樹木に発生する 本種と異なり担子胞子が顕著な楕円形ではなく狭楕円形・長楕円形・円筒形など ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amylostereum ferreum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくブラジルに分布する 本種と異なりコウヨウザン属ではなくマキ属のPodocarpus lambertiiに発生する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amylostereum chailletti 中国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコウヨウザン属ではなくモミ属やトウヒ属の樹木に発生する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amylostereum areolatum 中国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコウヨウザン属ではなくマツ属・トウヒ属・モミ属樹木やノクチリオキバチから分離されている ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (中国新産種) Amylostereum areolatum (Chaillet ex Fr.) Boidin 【よく似た種との区別】 Amylostereum orientale 中国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりマツ属・トウヒ属・モミ属ではなくコウヨウザン属樹木に発生する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される