2018年7月14日 (仮訳)オーストラリア産Ramularia属菌の注釈付きチェックリスト Braun, U. et al., 2005. An annotated check list of Ramularia species in Australia. Australasian Plant Pathology. Available at: https://doi.org/10.1071/AP05055 [Accessed July 13, 2018]. 【R3-05304】2018/7/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリア産Ramularia属菌の収蔵標本を再検討し、28種からなる注釈付きチェックリストを作成した。 Cladosporium myrtacearum、Ramularia craspediicola、およびR. muehlenbeckiaeの3新種を記載したほか、オーストラリア新産種を複数報告した。 また、Ramularia属の一種と同定されていた標本の再検討に基づき、Cladosporium uredinicolaなど別属の4種をオーストラリア新産種として報告した。 Australia, NSW, Snowy Mountains, Perisher Valley, near Snowy River Hotel (新種) Ramularia craspediicola U. Braun & Priest 語源…Craspedia属に生息する 【よく似た種との区別】 Ramularia asteris 同じキク科植物を宿主とする 本種と地理的分布が異なる 本種と異なりCraspedia属ではなく別の植物を宿主とする 本種と異なり子座が通常類子座状 本種と異なり分生子柄が子座の菌糸が凝集した部分から生じるのではなく通常子座を貫いて生じる 本種と異なり分生子の隔壁数が0–1(–2)ではなく0–3(–4) Ramularia baccharidis 同じキク科植物を宿主とする 本種と地理的分布が異なる 本種と異なりCraspedia属ではなく別の植物を宿主とする 本種と異なり子座が通常類子座状 本種と異なり分生子柄が子座の菌糸が凝集した部分から生じるのではなく通常子座を貫いて生じる 本種と異なり分生子の隔壁数が0–1(–2)ではなく0–3(–4) Ramularia cynarae 同じキク科植物を宿主とする 本種と地理的分布が異なる 本種と異なりCraspedia属ではなく別の植物を宿主とする 本種と異なり子座が通常類子座状 本種と異なり分生子柄が子座の菌糸が凝集した部分から生じるのではなく通常子座を貫いて生じる 本種と異なり分生子の隔壁数が0–1(–2)ではなく0–3(–4) Ramularia triboutiana 同じキク科植物を宿主とする 本種と地理的分布が異なる 本種と異なりCraspedia属ではなく別の植物を宿主とする 本種と異なり子座が通常類子座状 本種と異なり分生子柄が子座の菌糸が凝集した部分から生じるのではなく通常子座を貫いて生じる 本種と異なり分生子の隔壁数が0–1(–2)ではなく0–3(–4) Ramularia tanaceti 同じキク科植物を宿主とする 本種と地理的分布が異なる 本種と異なりCraspedia属ではなく別の植物を宿主とする 本種と異なり子座が通常類子座状 本種と異なり分生子柄が子座の菌糸が凝集した部分から生じるのではなく通常子座を貫いて生じる 本種と異なり分生子の隔壁数が0–1(–2)ではなく0–3(–4) Australia, TAS, Mt. Helen plantation, near Scottsdale (新種) Ramularia muehlenbeckiae U. Braun & Priest 語源…Muehlenbeckia属の 【よく似た種との区別】 Ramularia pleuropteri 同じタデ科植物を宿主とする 形態的に類似している 本種と異なりオーストラリアではなく日本などに分布する 本種と異なりMuehlenbeckia属植物ではなくツルドクダミなどを宿主とする 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子表面が平滑~小疣状ではなく平滑 本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく最大3 Ramularia fagopyri 分生子の形態が類似している 本種と異なりオーストラリアではなくアジア、ヨーロッパ、南米などに分布する 本種と異なりMuehlenbeckia属植物ではなくソバ属植物などを宿主とする 本種より分生子柄が通常ずっと短い 本種より分生子の幅が狭い Ramularia occidentalis 分生子の形態が類似している 本種と異なりオーストラリアではなくアジア、北米、南米などに分布する 本種と異なりMuehlenbeckia属植物ではなくスイバ属植物などを宿主とする 本種より分生子柄が通常ずっと短い 本種より分生子の幅が狭い Australia, NT, Millingimbi, Townsite (新種) Cladosporium myrtacearum K. Schub., U. Braun & R.G. Shivas 語源…フトモモ科の 【よく似た種との区別】 Cladosporium herbarum 分生子柄が類結節状 本種と異なり寄生菌ではなく腐生菌である 本種と異なり葉に病斑を生じるという特徴を欠く 本種と異なり分生子形成部位が膨大部に限られる 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく小疣状 Cladosporium jacarandicola 本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドなどに分布する 本種と異なりJacaranda mimosifoliaなどを宿主とする 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種と異なり分生子柄の隔壁が疎らに生じる 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく平滑~小疣状 Cladosporium praecox 本種と異なりオーストラリアではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なりTragopogon orientalisなどを宿主とする 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種と異なり分生子柄の隔壁が疎らに生じる 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく微かに~明瞭に小疣状~小刺状 (オーストラリア新産種) Ramularia ajugae (Niessl) Sacc. (オーストラリア新産種) Ramularia bellunensis Speg. (オーストラリア新産種) Ramularia deusta (Fuckel) Karak. (オーストラリア新産種) Ramularia gei (A.G. Eliasson) Lindr. (その他掲載種) Ramularia grevilleana (Oudem.) Jørst. (その他掲載種) Ramularia heraclei (Oudem.) Sacc. (その他掲載種) Ramularia inaequale (Preuss) U. Braun (オーストラリア新産種) Ramularia lamii Fuckel ※Mentha laxifloraを本種の新宿主として報告した。 (オーストラリア新産種) Ramularia lamii var. minor U. Braun (オーストラリア新産種) Ramularia lapsanae (Desm.) Sacc. (オーストラリア新産種) Ramularia occidentalis Ellis & Kellerm. ※Emex australisを本種の新宿主として報告した。 (オーストラリア新産種) Ramularia paspali (Deighton) U. Braun ※Chloris ventricosaを本種の新宿主として報告した。 (その他掲載種) Ramularia pratensis Sacc. (その他掲載種) Ramularia primulae Thüm. (その他掲載種) Ramularia proteae Crous & Summerell (オーストラリア新産種) Ramularia pusilla Unger (その他掲載種) Ramularia rhabdospora (Berk. & Broome) Nannf. (その他掲載種) Ramularia rubella (Bonord.) Nannf. (その他掲載種) Ramularia simplex Pass. (その他掲載種) Ramularia sphaeroidea Sacc. (オーストラリア新産種) Ramularia uredinis (W. Voss) Sacc. ※Melampsora coleosporioidesを本種の新宿主として報告した。 (その他掲載種) Ramularia valerianae (Speg.) Sacc. (その他掲載種) Ramularia variabilis Fuckel (オーストラリア新産種) Ramularia veronicae Fuckel (オーストラリア新産種) Cladosporium uredinicola Speg. ※Melampsora coleosporioidesを本種の新宿主として報告した。 (オーストラリア新産種) Neoramularia karelii (Bremer & Petr.) U. Braun ※Vitex trifoliaを本種の新宿主として報告した。 (オーストラリア新産種) Passalora perfoliati (Ellis & Everh.) U. Braun & Crous (オーストラリア新産種) Pseudocercospora pongamiae-pinnatae Raghu Ram & Mallaiah