2023年10月21日 (仮訳)クラバリオイド菌の予期せぬ発見:中国新産種Lepidostroma asianum He, G. et al. 2016. An unexpected discovery of clavarioid fungi: First record of Lepidostroma asianum in China. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/57/2/57_MYC57150/_article/-char/en [Accessed October 21, 2023] 【R3-11080】2023/10/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国福建省で採集された菌をLepidostroma asianumと同定し、中国新産種として報告した。 本種との同定は形態のほか、分子データによっても確かめられた。 本種と同属他種の識別形質を表にまとめた。 (中国新産種) Lepidostroma asianum Yanaga & N. Maek. 【よく似た種との区別】 Lepidostroma caatingae 肉眼的形態が類似している 担子器が4胞子性 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、中国ではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり赤土と岩ではなく砂質土壌に生じる 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体が円筒状狭紡錘形ではなくクラバリオイドである 本種より担子器のサイズが小さい 本種と異なり担子器が棍棒形ではなく類棍棒形~棍棒形 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり菌糸に通常クランプを有するという特徴を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepidostroma vilgalysii nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、中国ではなくメキシコなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が長卵状 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepidostroma calocerum nrLSUおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、中国ではなくコスタリカなどに分布する 本種と異なり鱗片状地衣体を伴う nrLSUおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepidostroma rugaramae nrLSUおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、中国ではなくルワンダなどに分布する 本種と異なり痂状でフィルム状の地衣体を伴うという特徴を欠く 本種と異なり子実体が円筒状狭紡錘形で頂部が錐形なのではなく糸状、棍棒形~円筒形で分枝しない nrLSUおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lepidostroma winklerianum nrLSUおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、中国ではなくメキシコなどに分布する 本種と異なり痂状でフィルム状の地衣体を伴うという特徴を欠く 本種と異なり子実体が円筒状狭紡錘形で頂部が錐形なのではなく棍棒形 nrLSUおよびnrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Multiclavula clara(アリノタイマツ) 本種と異なり担子器が短い 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり担子胞子が楕円形 本種と異なり菌糸のクランプが不明瞭である Multiclavula sinensis 中国に分布する 本種と異なり子実体が円筒状狭紡錘形で頂部が錐形なのではなく棍棒形で頂部が丸い 本種と異なり子実体に温和なニンジンの味がある 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が僅かに腎臓形~円筒形 Multiclavula vernalis 本種と異なり子実体が円筒状狭紡錘形で頂部が錐形なのではなく棍棒形で頂部が丸い 本種と異なり担子器が非常に短い 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が長卵状~楕円形