(仮訳)Anthracoidea caricis-meadiiはスゲ属Paniceaeの植物を宿主とする北米産の黒穂菌の新種である
Savchenko, KG. et al., 2013. Anthracoidea caricis-meadii is a new North American smut fungus on Carex sect. Paniceae. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/105/1/181.short [Accessed May 26, 2014].
【R3-00751】2014/05/27投稿

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3行まとめ

米国アイオワ州、ウィスコンシン州、イリノイ州でCarex meadiiに発生した黒穂菌を、Anthracoidea caricis-meadiiとして新種記載した。
本種と同じPaniceaeの植物に発生するA. laxaeおよびA. paniceaeを比較検討し、形態的・系統的に異なることを確かめた。
また、先行研究の記述に不一致が見られたことから、A. laxaeA. paniceaeの両種についてタイプ標本を用いた再検討を行った。
USA, Iowa, Jefferson County, Fairfield, base of railroad hill prairie near Chautauqua Park

(新種)

Anthracoidea caricis-meadii K.G. Savchenko, M. Lutz & M. Piątek
語源…Carex meadii
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【よく似た種との区別】
Anthracoidea laxae
同じスゲ属Paniceaeの植物を宿主とする
胞子堆の一部または全体が宿主の”peryginia”および”scales”に覆われる
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり米国ではなくヨーロッパおよび東アジアに分布する
本種と異なりCarex meadiiではなくC. laxaを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが全体的に大きい傾向がある
本種より黒穂胞子の疣状装飾がやや高い
本種より黒穂胞子がやや厚壁
Anthracoidea paniceae
同じスゲ属Paniceaeの植物を宿主とする
胞子堆の一部または全体が宿主の”peryginia”および”scales”に覆われる
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
LSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくヨーロッパに分布する
本種と異なりCarex meadiiではなく(狭義では)C. paniceaを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが全体的に大きい傾向がある
本種より黒穂胞子の疣状装飾がやや高い
本種より黒穂胞子がやや厚壁
LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Anthracoidea laxae Kukkonen
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【よく似た種との区別】
Anthracoidea caricis-meadii
同じスゲ属Paniceaeの植物を宿主とする
胞子堆の一部または全体が宿主の”peryginia”および”scales”に覆われる
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりヨーロッパおよび東アジアではなく米国に分布する
本種と異なりCarex laxaではなくC. meadiiを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが全体的に小さい傾向がある
本種より黒穂胞子の疣状装飾がやや低い
本種より黒穂胞子がやや薄壁
Anthracoidea paniceae
ユーラシア大陸に分布する
同じスゲ属Paniceaeの植物を宿主とする
胞子堆の一部または全体が宿主の”peryginia”および”scales”に覆われる
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
黒穂胞子の内側の膨らみが1-3個
黒穂胞子の壁の厚さの範囲が重なる
本種と異なりCarex laxaではなく(狭義では)C. paniceaを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子が帯赤褐色~暗赤褐色ではなく帯黄褐色~帯赤褐色
本種と異なり黒穂胞子の内側の膨らみが明瞭ではなく不明瞭
本種と異なり黒穂胞子の輪郭が平滑または細かい波状ではなく波状または細かい鋸歯状

(その他掲載種)

Anthracoidea paniceae Kukkonen
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Anthracoidea caricis-meadii
同じスゲ属Paniceaeの植物を宿主とする
胞子堆の一部または全体が宿主の”peryginia”および”scales”に覆われる
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
LSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパおよび東アジアではなく米国に分布する
本種と異なりCarex panicea(狭義の場合)ではなくC. meadiiを宿主とする
本種より黒穂胞子のサイズが全体的に小さい傾向がある
本種より黒穂胞子の疣状装飾がやや低い
本種より黒穂胞子がやや薄壁
LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Anthracoidea laxae
ユーラシア大陸に分布する
同じスゲ属Paniceaeの植物を宿主とする
胞子堆の一部または全体が宿主の”peryginia”および”scales”に覆われる
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
黒穂胞子の内側の膨らみが1-3個
黒穂胞子の壁の厚さの範囲が重なる
本種と異なりCarex panicea(狭義の場合)ではなくC. laxaを宿主とする
本種と異なり黒穂胞子が帯黄褐色~帯赤褐色ではなく帯赤褐色~暗赤褐色
本種と異なり黒穂胞子の内側の膨らみが不明瞭ではなく明瞭
本種と異なり黒穂胞子の輪郭が波状または細かい鋸歯状ではなく平滑または細かい波状