2019年2月4日 (仮訳)タイ北部産の土壌菌の新種Apophysomyces thailandensis、およびそれによる不溶性ミネラルの可溶化 Khuna, S. et al., 2019. Apophysomyces thailandensis (Mucorales, Mucoromycota), a new species isolated from soil in northern Thailand and its solubilization of non-soluble minerals. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/articles.php?id=30813 [Accessed February 4, 2019] 【R3-05921】2019/2/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、チエンマイ県において土壌から分離された菌を検討し、Apophysomyces thailandensisとして新種記載した。 本種は胞子嚢胞子が狭い台形であることなどで特徴づけられた。 本種は炭酸コバルトなど5種の金属鉱物に対する低い可溶化能を有していた。 Thailand, Chiang Mai Province, Mae Wang District (新種) Apophysomyces thailandensis S. Khuna, N. Suwannarach & S. Lumyong 語源…タイ産の 【よく似た種との区別】 Apophysomyces elegans 土壌菌である 胞子嚢のサイズの範囲が重なる アポフィシスのサイズの範囲が重なる アポフィシスが漏斗形~鐘形 本種と異なりタイではなくインドなどに分布する 本種より胞子嚢柄の最大長が短い 本種より胞子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり胞子嚢胞子が僅かに台形状なのではなく卵状、広楕円形~樽形 本種より菌糸の幅が狭い ITS+nrLSU+H3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIIIではなくクレードIに含まれる) Apophysomyces trapeziformis 本種と異なりタイではなく米国などに分布する 本種と異なり土壌ではなくヒトなどから分離される 本種より胞子嚢柄のサイズが小さい 本種よりアポフィシスのサイズが小さい 本種と異なりアポフィシスが漏斗形~鐘形ではなく漏斗形 本種より胞子嚢のサイズが小さい 本種より胞子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり胞子嚢胞子が僅かに台形状なのではなく台形 本種より菌糸の幅が狭い ITS+nrLSU+H3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIIIではなくクレードIIに含まれる) Apophysomyces mexicanus 胞子嚢胞子が僅かに台形状 本種と異なりタイではなくメキシコなどに分布する 本種と異なり土壌ではなくヒトなどから分離される 本種より胞子嚢柄の最大長が短い 本種より胞子嚢の最大直径が短い 本種よりアポフィシスのサイズが小さい 本種と異なりアポフィシスが漏斗形~鐘形ではなく”cub-funnel”形 本種より胞子嚢胞子の幅が広い 本種より菌糸の幅が狭い ITS+nrLSU+H3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードIIIではなくクレードIIに含まれる)