2013年11月20日 (仮訳)バイオネクトリア科のEmericellopsisの系統に含まれる耐アルカリ菌は海生菌由来か? Grum-Grzhimaylo, AA. et al., 2013. Are alkalitolerant fungi of the Emericellopsis lineage (Bionectriaceae) of marine origin? Available at: http://www.imafungus.org/Issue/42/17.pdf [Accessed November 10, 2013]. 【R3-00009】2013/11/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ シベリアのソーダ質土壌からアルカリ耐性を持つ菌が多く見出され、そのうちの一種であるEmericellopsis alkalinaを新種として報告した。 6遺伝子に基づく分子系統解析により、石灰質土壌由来のアルカリ耐性のあるEmericellopsis属菌が海生菌に由来することが示された。 新規に分離された菌株について培養実験を行ったところ、アルカリ耐性が強く、広範なpHで生育が可能だった。 Thailand, Chiang Mai Province, Muang district, Doi Suthep-Pui National Park, Sangasabhasri Lane to Huai Kok Ma village (新種) Emericellopsis alkalina Bilanenko & Georgieva 語源…アルカリの 【よく似た種との区別】 Emericellopsis pallida 子嚢胞子の形態が類似している LSUおよびITS+β-チューブリン+RPB2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果の壁が薄く1-2層 本種と異なり子嚢胞子が平滑 本種と子嚢胞子の翼状の装飾(alar appendage)の数が異なる ITS+β-チューブリン+RPB2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Emericellopsis minima 子嚢胞子の形態が類似している LSUおよびITS+β-チューブリン+RPB2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢胞子の翼状の装飾(alar appendage)の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子の畝が平滑ではなく屈曲する ITS+β-チューブリン+RPB2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される