2013年11月20日 (仮訳)ヒト、ネコ、イヌの新型侵襲性アスペルギルス症の原因となる新種Aspergillus felis Barrs, V., Doorn, T. van & Houbraken, J., 2013. Aspergillus felis sp. nov., an Emerging Agent of Invasive Aspergillosis in Humans, Cats, and Dogs. PLOS ONE. Available at: http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0064871 [Accessed November 10, 2013]. 【R3-00005】2013/11/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ コウジカビ属Fumigati節に属する新種Aspergillus felisを、侵襲性アスペルギルス症に罹患したヒト・ネコ・イヌから分離した。 Aspergillus viridinutansと同定されていたヒト由来の菌株の中にも、Aspergillus felisと同定されるものがあった。 Aspergillus felisは交配試験によりヘテロタリックであることが判明した。7-10日で子嚢果が形成され、子嚢胞子には発芽能があった。 (関連サイト) Sci-News.com. 2013. Aspergillus felis: New Fungus Found in Australia, Causes Infections in Humans, Cats. 2014年6月26日閲覧 Foley, JA. 2013. New Species of Fungus Can be Deadly for Cats and Humans. Nature World News. 2014年6月26日閲覧 Australia (新種) Aspergillus felis Barrs, van Doorn, Varga & Samson 語源…猫の 【よく似た種との区別】 Aspergillus viridinutans 分生子頭がうなだれたような形状になる 胞子形成が盛んでない calMおよびbenAに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり45°Cで生育できない calMおよびbenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aspergillus fumigatus 本種と異なり50°Cで生育できる calMおよびbenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neosartorya aureola 子嚢胞子がレンズ形 子嚢胞子の赤道面に2つの隆起を持つ calMおよびbenAに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヘテロタリックでない calMおよびbenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aspergillus udagawae 子嚢胞子がレンズ形 子嚢胞子の赤道面に2つの隆起を持つ benAに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり45°Cで生育できない 子嚢胞子の長径が本種より小さく、短径が本種より大きい benAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される