2015年12月14日 (仮訳)抗真菌作用を有するエキノキャンディンリポペプチド類、ムルンドキャンディン類を産生する新種Aspergillus mulundensis Bills, GF. et al., 2015. Aspergillus mulundensis sp. nov., a new species for the fungus producing the antifungal echinocandin lipopeptides, mulundocandins. The Journal of Antibiotics. … Available at: http://ftp.palgrave-journals.com/ja/journal/vaop/ncurrent/full/ja2015105a.html [Accessed December 14, 2015]. 【R3-02469】2015/12/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 1987年に記載されたが無効となっていたAspergillus sydowii var. mulundensisを再検討し、改めてA. mulundensisとして新種記載した。 本種が産生する、抗真菌作用を有するエキノキャンディン類の新規二次代謝産物をムルンドキャンディン類と命名した。 本種はA. nidulansと33の生合成遺伝子クラスターが共通していたが、A. nidulansに特徴的なステリグマトシスチンやペニシリンなどの遺伝子は有さなかった。 Bangladesh (新種) Aspergillus mulundensis Bills & Frisvad 語源…ムルンド産の 【よく似た種との区別】 Aspergillus pluriseminatus アクチン+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 アクチン+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aspergillus nidulans アスペルジラの形態が類似している アクチン+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果の形成が知られている 本種より分生子柄が長い 本種より分生子頭のサイズが大きい 本種より全培地で生長が速い(特に37°C) アクチン+カルモジュリン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aspergillus sydowii 形態的に類似している(かつてこの種の変種とされた) 小型の筆状体を有する 本種と異なりNidulantes節ではなくVersicolores節に含まれる 本種と異なりメトレが分生子頭の上半分しか覆わないという特徴を欠く 本種と異なり分生子が暗鈍緑色でない 本種と異なりヒューレ細胞を盛んに形成する特徴を欠く(ただし本研究では認めなかった) 本種と異なりクレアチンスクロース寒天培地で良好に生育する Aspergillus asperescens 小型の筆状体を有する