2020年10月31日 (仮訳)分子系統解析および表現型に基づくビニングにより、Biatora akompsaが北米産Pentagenella属地衣の異なる種であることが明らかになった Perlmutter, GB. et al., 2020. Biatora akompsa is revealed as a disjunct North American species of Pentagenella (Opegraphaceae) through molecular phylogenetic analysis and phenotype-based binning. The Bryologist. Available at: https://bioone.org/journals/the-bryologist/volume-123/issue-3/0007-2745-123.3.502/Biatora-akompsa-is-revealed-as-a-disjunct-North-American-species/10.1639/0007-2745-123.3.502.short [Accessed October 31, 2020] 【R3-07826】2020/10/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Bacidia akompsaの標本を再検討し、本種がPentagenella属に含まれることを示した。 分子系統解析で本種がPentagenella属クレードに含まれたほか、37の肉眼的形態・顕微鏡的形態・化学的形質に基づく表現型ビニングからも同様の位置付けが確かめられた。 本種は北米産の初のPentagenella属地衣となり、誤同定の標本を除外すると、本種の分布域はカリフォルニア州沿岸部に限定された。 (新組み合わせ) Pentagenella akompsa (Tuck.) Perlmutter, LaGreca, Ertz & Tehler 旧名:Biatora akompsa Tuck. 【よく似た種との区別】 Bacidia jacobi 米国に分布する 子嚢胞子が針状 子嚢胞子が多隔壁である 本種と異なり果殻が無色 本種と異なり果殻に結晶を欠くのではなく含まれる 本種と異なり子実下層が淡い帯褐色ではなく褐色 Lecanactis californica 米国に分布する 同じマツ属樹木に生じる 樹皮生地衣である 子器が円形 果殻が炭化する 子嚢胞子の形状が類似している 子嚢胞子の隔壁の形態が類似している 地衣成分が類似している 本種と異なりメキシコにおける分布が知られている 本種と異なりイトスギ属樹木における発生が知られている 本種と異なり子器盤に粉霜を伴う 本種と異なり果殻が子実層下部で”open”であるという特徴を欠く 本種と異なり子実下層が淡色でない 本種と異なり子嚢胞子がゼラチン質の鞘に包まれるという特徴を欠く