2024年6月22日 (仮訳)新属Brahmaculus Johnston, PR. et al. 2021. Brahmaculus gen. nov. (Leotiomycetes, Chlorociboriaceae). MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/64435/ [Accessed June 22, 2024] 【R3-11816】2024/6/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南半球に広く分布する新属Brahmaculusを提唱し、B. magellanicusなど4新種を含めた。 本種は子嚢盤が明黄色で、同じ科のChlorociboria属と異なり地上生で多毛の子嚢盤を形成した。 また、ニュージーランドからChlorociboria属の3新種を記載したほか、C. argentinensisと誤同定されていた種をC. novae-zelandiaeとして新種記載した。 Chile, Magallanes, Puente San Pedro, south of Punta Arenas, stream near the end of the road (新種) Brahmaculus magellanicus M.E.Sm. & P.R.Johnst. 語源…マゼランの 【よく似た種との区別】 Brahmaculus osornoensis チリに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より柄の幅が顕著に広い 本種より子嚢胞子が僅かに長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Brahmaculus packhamiae 柄が比較的長く幅が狭い 顕微鏡的形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチリではなくオーストラリアに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される New Zealand, Buller, Moonlight Creek (新種) Brahmaculus moonlighticus P.R.Johnst. 語源…ムーンライト/月光の(タイプロカリティのムーンライト・クリークと子嚢盤の濃い金色から) Chile, Parque Nacional Vicente Perez Rosales, Volcan Osorno, on the road to the ski area just above Mirador el Bosque (新種) Brahmaculus osornoensis M.E.Sm. & P.R.Johnst. 語源…オソルノ(火山)産の 【よく似た種との区別】 Brahmaculus magellanicus チリに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より柄の幅が顕著に狭い 本種より子嚢胞子が僅かに短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Australia, Tasmania, Geeveston District, Hermons Rd (新種) Brahmaculus packhamiae T.W.May & P.R.Johnst. 語源…故Jillian Mary Packham氏に献名 【よく似た種との区別】 Brahmaculus magellanicus 柄が比較的長く幅が狭い 顕微鏡的形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなくチリに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される New Zealand, Bay of Plenty, vic. Rotorua, Tarawera Falls (新種) Chlorociboria metrosideri P.R.Johnst. 語源…オガサワラフトモモ属の 【よく似た種との区別】 Chlorociboria solandri ニュージーランドに分布する 落葉上に発生する 子実体が類白色 外被層の構造が類似している 毛が短い 毛が粗面 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり側糸が槍形 本種と異なり毛が屈曲性でコイルする ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される New Zealand, Fiordland, Kepler Track, control gates (新種) Chlorociboria novae-zelandiae P.R.Johnst. 語源…ニュージーランドの 【よく似た種との区別】 Chlorociboria argentinensis 形態が類似している(従来混同されていた) 子嚢胞子が小型 子嚢胞子がソーセージ形 外被層が高度にゼラチン化した”textura intricata”からなる “tomentum hyphae”を子嚢盤に欠く ITS+nrLSU+nrSSU+MCM7+RPB1+RPB2+TEF+mtSSU+β-チューブリンおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなくアルゼンチンなどに分布する 本種より子嚢の幅が広い 本種より子嚢胞子のサイズがやや大きい ITS+nrLSU+nrSSU+MCM7+RPB1+RPB2+TEF+mtSSU+β-チューブリンおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される New Zealand, Fiordland, Fiordland National park, Kepler Track, Rainbow Reach (新種) Chlorociboria solandri P.R.Johnst. 語源…Fuscopora solandriの 【よく似た種との区別】 Chlorociboria metrosideri ニュージーランドに分布する 落葉上に発生する 子実体が類白色 外被層の構造が類似している 毛が短い 毛が粗面 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり側糸が槍形という特徴を欠く 本種と異なり毛が屈曲性でコイルするという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される New Zealand, Westland, Haast Pass Summit, Lookout Track (新種) Chlorociboria subtilis P.R.Johnst. 語源…繊細な(子嚢盤の丈から)