2016年2月26日 (仮訳)ヒマラヤ地域で見出されたアジア産地衣類の新種、Bryoria rigida Jørgensen, PM. et al., 2012. Bryoria rigida, a new Asian lichen species from the Himalayan region. The Lichenologist. … Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282912000370 [Accessed February 26, 2016]. 【R3-02690】2016/02/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省で採集されたBryoria bicolor種複合体の一種を検討し、B. rigidaとして新種記載した。 本種は地衣体が硬く、地衣成分としてフマルプロトセトラル酸およびプロトセトラル酸を含むこどで特徴づけられた。 本種の発見は、ハリガネキノリ属Divaricatae節の進化の中心が東南アジアの山地であるとする従来の説を裏付けるものとなった。 中国雲南省大理ペー族自治州点苍山 (新種) Bryoria rigida P.M. Jørg. & Myllys 語源…硬直した 【よく似た種との区別】 Bryoria bicolor(オニノヒゲ) 同じB. bicolor種複合体に含まれる ヒマラヤ地域に分布する 地衣体が2色からなる 地衣体が通常不稔 粉芽を形成しない 地衣体がPD+赤橙色 地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む 分子系統解析で同じグループに含まれる(先行研究) 本種より地衣体が細長い 本種と異なり地衣体に主な幹となる部分を欠く 本種と異なり主な地衣成分としてプロトセトラル酸およびセトラル酸を含むという特徴を欠く Bryoria tenuis 分子系統解析で同じグループに含まれる(先行研究) ヒマラヤ地域に分布する 地衣体が2色からなる 地衣体が通常不稔 粉芽を形成しない 地衣体がPD+赤橙色 地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む 本種より地衣体が細長い 本種と異なり地衣体に主な幹となる部分を欠く Bryoria carlottae 地衣成分としてフマルプロトセトラル酸およびプロトセトラル酸を含む 本種と異なり中国およびインドではなく北米などに分布する 本種より地衣体が細長い 本種と異なり地衣成分として”quaesitic acid”を含まない Bryoria ruwenzoriensis 地衣成分としてフマルプロトセトラル酸およびプロトセトラル酸を含む 本種と異なり中国およびインドではなくアフリカなどに分布する 本種より三次の小枝がずっと”coarse”である 本種と異なり地衣成分として”quaesitic acid”を含まない