2018年3月11日 (仮訳)大西洋中央海嶺、海底2300 mの熱水噴出孔から分離された新種の酵母、Candida oceani Burgaud, G. et al., 2011. Candida oceani sp. nov., a novel yeast isolated from a Mid-Atlantic Ridge hydrothermal vent (-2300 meters). Antonie van Leeuwenhoek. Available at: http://link.springer.com/10.1007/s10482-011-9566-1 [Accessed March 10, 2018]. 【R3-04926】2018/3/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 大西洋中央海嶺の熱水噴出孔においてサンゴ、海水、および魚の胃から分離された酵母の一種を検討し、Candida oceaniとして新種記載した。 本種は比較的高温で生育可能であり、D-グルコン酸を資化不能で、海塩3%添加培地で生育可能であることなどで特徴づけられた。 本報告は熱水噴出孔付近の深海サンゴから真核微生物を分離した初の例となった。 Rainbow hydrothermal site (新種) Candida oceani Burgaud & Barbier 語源…海洋の 【よく似た種との区別】 Candida atlantica 海水から分離される D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり細胞が卵状~楕円形ではなく球形~卵形 本種と異なり側面で単一の出芽が起こるのではなく多極性の出芽を示す 本種と異なりD-グルコン酸を資化可能 本種と異なり35°Cで生育不能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Candida atmosphaerica 10%NaCl/5%グルコース添加培地で生育可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり細胞が卵状~楕円形ではなく球形~長形 本種と異なり側面で単一の出芽が起こるのではなく”multilateral”な出芽を示す 本種と異なりトレハロースを発酵可能 本種と異なりD-グルコン酸、ヘキサデカンを資化可能 本種と異なりL-ラムノースを資化不能 本種と異なり35°Cで生育不能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Candida taylorii 海水から分離される 10%NaCl/5%グルコース添加培地で生育可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりグルコースを発酵不能 本種と異なりD-グルコン酸を資化可能 本種と異なり5-ケト-D-グルコン酸を資化不能 本種と異なり熱水噴出孔における生息が知られていない D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Candida spencermartinsiae 海水から分離される 10%NaCl/5%グルコース添加培地で生育可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり熱水噴出孔における生息が知られていない 本種と異なり偽菌糸を形成する 本種と異なりグルコースを発酵不能 本種と異なりD-グルコン酸を資化可能 本種と異なりコハク酸、2-ケト-D-グルコン酸、5-ケト-D-グルコン酸を資化不能 本種と異なり37°Cで生育可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される