2014年8月3日 (仮訳)新種の酵母Candida pruniはモモの”brown rot”に対して潜在的な拮抗作用を有する Zhang, D-P. et al., 2014. Candida pruni sp. nov. is a new yeast species with antagonistic potential against brown rot of peaches. Archives of microbiology. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s00203-014-0999-6 [Accessed August 2, 2014]. 【R3-00968】2014/08/03投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国北部でスモモの果実表面から分離された酵母を検討し、Candida pruniとして新種記載した。 また、本種がMonilinia fructicolaによる灰星病に対して潜在的な拮抗作用を有することを示した。 具体的には、病原菌とともに本種を接種すると病害発現率が病原菌のみ接種の場合と比較して27%にまで減少し、病斑の大きさも有意に減少した。 中国北京市 (新種) Candida pruni 語源…スモモの 【よく似た種との区別】 Candida asparagi D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりガラクトースの発酵能を持つ 本種と異なりD-アラビノースを資化可能 本種と異なり37°Cで生育不能 本種と異なりビタミン要求性を有する D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度95%) Candida musae D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりガラクトース、マルトース、セロビオース、スクロースを資化不能 本種と異なり37°Cで生育不能 本種と異なりビタミン要求性を有する D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度96%) Candida fructus D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりガラクトース、D-リボース、マルトース、セロビオースを資化不能 本種と異なり37°Cで生育不能 本種と異なりビタミン要求性を有する D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度96%)