(仮訳)ウクライナ産Carbonea属地衣
Pirogov, M., Chepelevska, N. & Vondrák, J. 2014. Carbonea in Ukraine. Studia Biologica. Available at: http://publications.lnu.edu.ua/journals/index.php/biology/article/view/161 [Accessed December 21, 2020] 【R3-07979】2020/12/21投稿

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3行まとめ

ウクライナのカルパティア山脈およびクリミア半島から5種のCarbonea属の地衣および地衣生菌を報告した。
そのうちC. aggregantulaC. supersparsaをウクライナ新産種として報告した。
本属菌を含む検索表を掲載したほか、C. invadensの誤記録を示し、Scoliciosporum intrusumと再同定してウクライナ新産種とした。

(ウクライナ新産種)

Carbonea aggregantula (Müll. Arg.) Diederich & Triebel
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(その他掲載種)

Carbonea assimilis (Hampe ex Körb.) Hafellner & Hertel
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【よく似た種との区別】
Scoliciosporum intrusum
ウクライナに分布する
地衣生である
痂状地衣である
子実下層が無色
本種と異なり地衣体が淡褐色~暗褐色ではなく灰色、オリーブ色、黒色
本種と異なり地衣体が小疱状~小区画状ではなく亀裂状~小区画状
本種と異なり子器に永存性の縁を有するのではなく不明瞭な縁を有する
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり子嚢胞子が卵状~楕円形ではなく楕円形~長楕円形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0ではなく0から1-3

(ウクライナ新産種)

Carbonea supersparsa (Nyl.) Hertel
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【よく似た種との区別】
Carbonea vitellinaria
ウクライナに分布する
同じチャシブゴケ属地衣を宿主とする
地衣体を欠く
果殻が炭化する
子実下層がKOH陰性
子嚢がレカノラ型
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりロウソクゴケモドキ属、チズゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なりRhizoplaca属地衣を宿主とするという特徴を欠く
本種と異なり子嚢胞子が卵状紡錘形で頂部が尖るのではなく楕円形で頂部が丸い

(その他掲載種)

Carbonea vitellinaria (Nyl.) Hertel
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【よく似た種との区別】
Carbonea supersparsa
ウクライナに分布する
同じチャシブゴケ属地衣を宿主とする
地衣体を欠く
果殻が炭化する
子実下層がKOH陰性
子嚢がレカノラ型
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりRhizoplaca属地衣を宿主とする
本種と異なりロウソクゴケモドキ属、チズゴケ属地衣を宿主とするという特徴を欠く
本種と異なり子嚢胞子が楕円形で頂部が丸いのではなく卵状紡錘形で頂部が尖る

(その他掲載種)

Carbonea vorticosa (Flörke) Hertel
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【よく似た種との区別】
Carbonea atronivea
本種と異なり地衣体が類白色、灰色またはクリーム色ではなく白色
本種と異なり子器が散在するのではなく中央部に集まりをなす

(ウクライナ新産種)

Scoliciosporum intrusum (Th. Fr.) Hafellner
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【よく似た種との区別】
Carbonea assimilis
ウクライナに分布する
地衣生である
痂状地衣である
子実下層が無色
本種と異なり地衣体が灰色、オリーブ色、黒色ではなく淡褐色~暗褐色
本種と異なり地衣体が亀裂状~小区画状ではなく小疱状~小区画状
本種と異なり子器に不明瞭な縁を有するのではなく永存性の縁を有する
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種と異なり子嚢胞子が楕円形~長楕円形ではなく卵状~楕円形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0から1-3ではなく0
Carbonea latypizodes
ヨーロッパに分布する
地衣体表面が艶消し状
子器を多数形成する
本種と異なり地衣体が灰色、オリーブ色、黒色ではなく白色、帯黄色、淡灰色
本種と異なり子器に不明瞭な縁ではなく明瞭な縁を有する
本種と異なり果殻の断面が黒青緑色ではなく淡帯灰色、灰褐色、黄褐色~橙色
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種と異なり子嚢胞子が楕円形~長楕円形で頂部が鈍頭ではなく楕円形で頂部が鈍頭
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0から1-3ではなく0