2014年4月28日 (仮訳)7-クロロカテナリンを産生する南半球産の新属、Catenarina Sochting, U. et al., 2014. Catenarina (Teloschistaceae, Ascomycota), a new Southern Hemisphere genus with 7-chlorocatenarin. The Lichenologist. …. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S002428291300087X [Accessed April 27, 2014]. 【R3-00654】2014/04/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南半球から新属CatenarinaおよびC. desolata、C. vivasianaの2種を新種記載した。 また、同じく南半球に分布するCaloplaca iommaをCatenarina属に移した。 これらの種は全て二次代謝産物として7-クロロカテナリンを産生した。 Chile, Región de Magallanes y de la Antártica Chilena, Provincia de Magallanes, Morro Chico (新種) Catenarina desolata Sochting, Sogaard & Elvebakk. 語源…荒れ果てた(タイプロカリティのパリ・アイケが先住民のテウェルチェ族の言葉で「悪霊の荒れ果てた土地」を意味することから) 【よく似た種との区別】 Catenarina vivasiana チリのマガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州に分布する ITS+LSU+SSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり地衣上生地衣ではなく岩やコケの間のデトリタスに発生する 本種と異なり地衣体が明瞭で小嚢状または裂片状 本種より地衣成分に占める7-クロロカテナリンの割合が小さく、13-22%ではなく1%未満 ITS+LSU+SSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Catenarina iomma 南半球の極地付近に分布する 本種と異なり内陸部ではなく沿岸域に分布する 本種と異なり子器が暗赤褐色~ほとんど紫色ではなく濃い帯赤橙色~帯赤褐色 本種と異なり子器の縁部が帯灰色~ベージュ色 本種より子嚢胞子の隔壁の幅が狭い Chile, Región de Magallanes y de la Antártica Chilena, Provincia Última Esperanza, Parque Nacional Torres del Paine, walk from Lago Grey (新種) Catenarina vivasiana Sogaard & Sochting 語源…スペインの地衣学者、Mercedes Vivasに献名 【よく似た種との区別】 Catenarina desolata チリのマガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレーナ州に分布する ITS+LSU+SSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩やコケの間のデトリタスに発生するのではなく地衣上生地衣である 本種と異なり地衣体が不明瞭 本種より地衣成分に占める7-クロロカテナリンの割合が大きく、1%未満ではなく13-22% ITS+LSU+SSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Catenarina iomma (Olech & Sochting) Sochting & Sogaard 旧名:Caloplaca iomma Olech & Sochting 【よく似た種との区別】 Catenarina desolata 南半球の極地付近に分布する 本種と異なり沿岸域ではなく内陸に分布する 本種と異なり子器が濃い帯赤橙色~帯赤褐色ではなく暗赤褐色~ほとんど紫色 本種と異なり子器の縁部が帯灰色~ベージュ色でない 本種より子嚢胞子の隔壁の幅が広い