2021年12月13日 (仮訳)スラウェシ島においてチョウジから分離された新種Ceratocystis polychroma van Wyk, M. et al., 2004. Ceratocystis polychroma sp. nov., a new species from Syzygium aromaticum in Sulawesi. Studies in Mycology. Available at: http://studiesinmycology.org/sim/Sim50/026-Ceratocystis_polychroma_sp._nov.,_a_new_species_from_Syzygium_aromaticum_in_Sulawesi.pdf [Accessed December 13, 2021] 【R3-09049】2021/12/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インドネシア、スラウェシ島においてチョウジに発生している深刻な衰退病害を調査した。 チョウジの幹およびその損傷を引き起こすカミキリムシの一種Hexamitodora semivelutinaの幼虫、成虫、坑道から分離された菌を検討した。 Ceratocystis fimbriataと形態的に明瞭な差異を認めないが、分子系統解析で異なる系統を形成した菌をC. polychromaとして新種記載した。 Indonesia, Sulawesi, Toliangoki (新種) Ceratocystis polychroma M. van Wyk, M.J. Wingfield & E.C.Y. Liew 語源…多色の(異なる温度で様々な色を呈することから) 【よく似た種との区別】 Ceratocystis fimbriata 形態的に類似している(視覚的に明瞭な差異がない) 子嚢果が球形~卵形 子嚢果表面が菌糸に覆われる 子嚢胞子が子嚢果頸部の頂端においてスライム状の塊をなす 子嚢胞子が帽子形 分生子柄のサイズの範囲が重なる 厚壁胞子を有する ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドネシアではなくフランスなどに分布する 本種と異なりチョウジではなくスズカケノキ属植物などを宿主とする 本種より子嚢果頸部の幅がずっと広い 本種より子嚢果基部の直径がかなり小さい 本種より孔口毛が常に長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と分生子柄のサイズの範囲が異なる 本種より樽形分生子の最大幅がずっと狭い 本種と異なりコロニーが白色~緑色ではなく典型的には帯オリーブ緑色 本種と異なりコロニー表面が菌糸体からなる疎らな白色マット状ではなく気生菌糸を顕著に形成する傾向がある ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis albifundus ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドネシアではなくウガンダなどに分布する 本種と異なりチョウジではなくAcacia mearnsiiなどを宿主とする 本種と異なり子嚢果基部が淡色 本種と異なり厚壁胞子を形成しない ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceratocystis pirilliformis 厚壁胞子を有する ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドネシアではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりチョウジではなくEucalyptus nitensなどを宿主とする 本種と異なり子嚢果基部が顕著な洋梨形 ITS+β-チューブリン+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される