2019年1月18日 (仮訳)新種Graphium carbonariumを含む中国産のシンネマ形成性樹皮下キクイムシ関連菌の特性 Paciura, D. et al., 2010. Characterization of synnematous bark beetle-associated fungi from China, including Graphium carbonarium sp. nov. Fungal Diversity. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s13225-009-0004-x [Accessed January 18, 2019] 【R3-05868】2019/1/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国においてシンネマ形成性樹皮下キクイムシ関連菌類を調査し、オフィオストマ目4種とミクロアスカス目2種の計6種を同定した。 そのうちSalix babylonicaのPissodes属甲虫による坑道から分離された菌をGraphium carbonariumとして新種記載した。 G. pseudormiticumを中国新産種として報告した。 中国雲南省麗江市 (新種) Graphium carbonarium Paciura, Z.W. de Beer, X.D. Zhou & M.J. Wingf. 語源…炭の(培養下で形成される分生子柄の色と質感が石炭に似ることから) 【よく似た種との区別】 Graphium basitruncatum MA培地で15-30°Cの範囲でScedosporium類似のステージが存在する 生育適温が25-30°C ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくソロモン諸島、カナダなどに分布する 本種と異なりヤナギ属樹木ではなく森林土壌などから分離される 本種と異なりヒトの日和見病原菌として知られている 本種よりシンネマのサイズが小さい 本種より分生子柄が短い 本種より分生子のサイズが小さい 本種よりScedosporium属類似分生子のサイズが小さい 本種と異なり35°Cで生育不能 本種と異なりOA培地での胞子形成温度が15-35°Cではなく25および30°C ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Ophiostoma quercus (Georgev.) Nannf. (その他掲載種) Ophiostoma piceae (Münch) Syd. & P. Syd. 【よく似た種との区別】 Ophiostoma breviusculum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Ophiostoma setosum Uzunovic, Seifert, S.H. Kim & C. Breuil (その他掲載種) Pesotum fragrans (Math.-Käärik) G. Okada & Seifert (中国新産種) Graphium pseudormiticum M. Mouton & M.J. Wingf. 【よく似た種との区別】 Graphium laricis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される