2023年6月19日 (仮訳)ヒガンバナ科のColletotrichum属炭疽病 Yang, YL. et al., 2009. Colletotrichum anthracnose of Amaryllidaceae. Fungal Diversity. Available at: https://www.fungaldiversity.org/fdp/sfdp/FD39-6-111209[1].pdf [Accessed June 19, 2023] 【R3-10709】2023/6/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国およびタイにおいてヒガンバナ科植物に炭疽病を引き起こした菌を検討した。 Colletotrichum cliviae、C. hippeastri、およびC. hymenocallidisの3新種を記載した。 病原性試験によりこれらの種に宿主特異性がないことが示された。 中国雲南省昆明市 (新種) Colletotrichum cliviae (Oudem.) Arnaud 語源…クンシラン属の 【よく似た種との区別】 Colletotrichum boninense 東アジアに分布する 同じヒガンバナ科植物を宿主とする 分生子の幅が類似している ITSおよびアクチン+β-チューブリン+CHS I+CAL+GPDH+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく日本などに分布する 本種と異なりクンシラン属ではなくハマオモト属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子基部にへそ状の低い突起を有する 本種よりコロニーの生長が遅い ITSおよびアクチン+β-チューブリン+CHS I+CAL+GPDH+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum crassipes 分生子の幅が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくマデイラ諸島、スイスなどに分布する 本種と異なりクンシラン属ではなくDryandra属、チョウノスケソウ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子基部が截断状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum orbiculare 東アジアに分布する 分生子の幅が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく日本などに分布する 本種と異なりクンシラン属ではなくメロンなどを宿主とする 本種よりコロニーの生長が遅い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国貴州省貴陽市 (新種) Colletotrichum hippeastri Yan L. Yang, Zuo Y. Liu, K.D. Hyde & L. Cai 語源…Hippeastrum属の 【よく似た種との区別】 Colletotrichum dracaenophilum 中国に分布する 分生子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブルガリアにおける分布が知られている 本種と異なりHippeastrum属ではなくリュウケツジュ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子が両端または中位で狭窄するという特徴を欠く 本種よりコロニーの生長が遅い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum sansevieriae 分生子のサイズの範囲が重なる 本種と異なりHippeastrum属ではなくチトセラン属植物に特異性がある 本種より分生子が短い 本種よりコロニーの生長が遅い Colletotrichum nupharicola 分生子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり分生子が両端または中位で狭窄するという特徴を欠く 本種と異なり二次分生子が分生子の発芽管から生じる 本種より付着器のサイズが小さい 本種と異なり付着器が不規則形、円鋸歯状または裂けるのではなく卵状~棍棒形 本種よりコロニーの生長が遅い 中国広西チワン族自治区南寧市 (新種) Colletotrichum hymenocallidis Yan L. Yang, Zuo Y. Liu, K.D. Hyde & L. Cai 語源…Hymenocallis属の 【よく似た種との区別】 Colletotrichum siamense アジアに分布する 分生子のサイズが類似している 分生子の形状が類似している ITSおよびアクチン+β-チューブリン+CHS I+CAL+GPDH+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する 本種より付着器のサイズが小さい 本種と異なりコロニーのリバースが帯緑黒色ではなく帯黄白色 ITSおよびアクチン+β-チューブリン+CHS I+CAL+GPDH+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum gloeosporioides 分生子のサイズが類似している 分生子の形状が類似している 本種と異なり中国ではなくイタリアなどに分布する 本種と異なりHymenocallis属ではなくミカン属植物などを宿主とする 本種より菌糸体の付着器のサイズが通常大きい 本種より菌糸体の付着器の形状に変異が大きい 本種よりコロニーの生長が速い (その他掲載種) Colletotrichum siamense Prihast., L. Cai & K.D. Hyde 【よく似た種との区別】 Colletotrichum hymenocallidis アジアに分布する 分生子のサイズが類似している 分生子の形状が類似している ITSおよびアクチン+β-チューブリン+CHS I+CAL+GPDH+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイなどではなく中国に分布する 本種より付着器のサイズが大きい 本種と異なりコロニーのリバースが帯黄白色ではなく帯緑黒色 ITSおよびアクチン+β-チューブリン+CHS I+CAL+GPDH+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Colletotrichum spaethianum (Allesch.) Damm, P.F. Cannon & Crous 【よく似た種との区別】 Colletotrichum truncatum 宿主に炭疽病を引き起こす ITSおよびアクチン+β-チューブリン+CHS I+CAL+GPDH+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子層のサイズが大きい 本種より剛毛が長い ITSおよびアクチン+β-チューブリン+CHS I+CAL+GPDH+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Colletotrichum truncatum (Schwein.) Andrus & W.D. Moore 【よく似た種との区別】 Colletotrichum spaethianum 宿主に炭疽病を引き起こす ITSおよびアクチン+β-チューブリン+CHS I+CAL+GPDH+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子層のサイズが小さい 本種より剛毛が短い ITSおよびアクチン+β-チューブリン+CHS I+CAL+GPDH+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される