(仮訳)イタリアにおいてオリーブの炭疽病の原因菌と同定された新種Colletotrichum clavatum
Faedda, R. et al., 2011. Colletotrichum clavatum sp. nov. identified as the causal agent of olive anthracnose in Italy. Phytopathologia Mediterranea. …. Available at: http://www.fupress.net/index.php/pm/article/view/9547 [Accessed August 11, 2014].
【R3-00995】2014/08/11投稿

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3行まとめ

Colletotrichum acutatum種複合体のグループBまたは遺伝的グループA4とされてきた菌の分子系統解析を行い、C. clavatumとして新種記載した。
RAPDフィンガープリンティングおよびITS、β-チューブリンに基づく分子系統解析で、本種はC. acutatum種複合体の他のどの系統とも異なる独自の系統を形成した。
本種はオリーブをはじめとする約20属の草本および木本における炭疽病の原因菌として知られており、主にイタリア南部などの地中海地域で分離されてきた。
Italy: Rizziconi, Reggio Calabria

(新種)

Colletotrichum clavatum G.E. Agosteo, R. Faedda & S.O. Cacciola
語源…棍棒形の(分生子の形状より)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Colletotrichum acutatum
イタリアに分布する
オリーブを宿主とする
炭疽病の原因菌である
量的形質の一部の範囲が重なる
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のQ値が小さい
本種と異なり分生子が遠位が丸まり、中央部がくびれ、基部が漏斗形で短い円筒形突起を有する棍棒形でない
本種よりコロニーの生長が速い
RAPD解析で明瞭に区別される
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Colletotrichum simmondsii
イタリアに分布する
オリーブおよびオランダイチゴを宿主とする
炭疽病の原因菌である
量的形質の一部の範囲が重なる
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のQ値が小さい
本種と異なり分生子が遠位が丸まり、中央部がくびれ、基部が漏斗形で短い円筒形突起を有する棍棒形でない
本種よりコロニーの生長が速い
RAPD解析で明瞭に区別される
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Colletotrichum fioriniae
イタリアに分布する
オリーブを宿主とする
炭疽病の原因菌である
量的形質の一部の範囲が重なる
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のQ値が小さい
本種と異なり分生子が遠位が丸まり、中央部がくびれ、基部が漏斗形で短い円筒形突起を有する棍棒形でない
本種よりコロニーの生長が速い
RAPD解析で明瞭に区別される
ITSおよびβ-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される