2016年5月20日 (仮訳)米国においてダイズ炭疽病を引き起こす屈曲性分生子を有する新種、Colletotrichum incanum Yang, H-C., Haudenshield, JS. & Hartman, GL., 2014. Colletotrichum incanum sp. nov., a curved-conidial species causing soybean anthracnose in USA. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/106/1/32.short [Accessed May 19, 2016]. 【R3-02941】2016/05/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国イリノイ州において炭疽病の病徴を呈したダイズから分離された菌を検討し、Colletotrichum incanumとして新種記載した。 84分離株のうち40が本種と同定され、本種が普遍的に発生することが示唆された。 本種は同所で分離され、同じダイズを宿主とするC. truncatumよりも他の3種に近縁であり、分生子や付着器の形態、培養性状なども異なっていた。 Unites States, Illinois, Monmouth (新種) Colletotrichum incanum H.-C. Yang, J. S. Haudenshield, & G. L. Hartman 語源…灰色の(PDA培地におけるコロニーの色から) 【よく似た種との区別】 Colletotrichum liriopes ITS+ACT+TUB2+GAPDH+HIS3、ITS、ACT、TUB2、GAPDH、HIS3に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくメキシコなどに分布する 本種と異なりダイズではなくヤブランなどを宿主とする ITS+ACT+TUB2+GAPDH+HIS3、ACT、TUB2、GAPDH、HIS3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum tofieldiae ITS+ACT+TUB2+GAPDH+HIS3、ITS、ACT、TUB2、GAPDH、HIS3に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくスイス、ドイツなどに分布する 本種と異なりダイズではなくTofieldia calyculata、ルピナスなどを宿主とする ITS+ACT+TUB2+GAPDH+HIS3、ACT、TUB2、GAPDH、HIS3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum verruculosum ITS+ACT+TUB2+GAPDH+HIS3、ITS、ACT、TUB2、GAPDH、HIS3に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくジンバブエなどに分布する 本種と異なりダイズではなくCrotalaria junceaなどを宿主とする ITS+ACT+TUB2+GAPDH+HIS3、ACT、TUB2、GAPDH、HIS3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Colletotrichum truncatum 同所的に分布する(米国イリノイ州) 同じダイズを宿主とする 分生子が屈曲する 付着器が不規則形 本種と異なりデンマークなどにおける分布が知られている 本種と異なりライマメなどが宿主として知られている 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子塊が淡い鮭肉橙色ではなくほぼ無色 本種より付着器が長い 本種より付着器の縦横比が大きい 本種ほどPDA培地におけるコロニーが灰色でない 本種よりPDA培地におけるコロニーの生長が遅い 本種よりダイズへの接種試験における病変の拡大が速い ITS+ACT+TUB2+GAPDH+HIS3、ITS、ACT、TUB2、GAPDH、HIS3に基づく分子系統解析で明瞭に区別される